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2005.04.16

『今日から俺は!!ガッツだぜ17才』 伊藤裕影監督作品

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 私の職場がある町は、大昔は富士講で、昔は織物で栄えました。しかし、今では町の旧中心街は見事にすたれ、美しきゴーストタウンとなっております。特に我が職場周辺は路上観察対象(現代遺跡とか、トマソンとか、VOWとか)の宝庫ですよ。いいでしょう。
 それらがなんともいい味を出しているものですから、映画のロケ地になってしまったりします。うれしいような哀しいような。しかし、たしかに、自分が映画監督だったら、ちょっとときめいちゃうかも。東京から適度に近いしね。
 それでですねえ、実は実は、ナイショですが、ウッチャンこと内村光良さん(ご結婚おめでとうございます)の初監督作品のロケが当地で行われるようです。これは未確認かつ極秘情報ですからね。ナイショですよ。彼は日本映画学校の(前身校)のOBですし、最終目標は映画監督と言ってはばからない人ですから、大いに期待できますね。今月末から、この周辺要チェックですな。暗躍して出演の機会をうかがいましょう。
 というのは、実は8年ほど前、やはり当地で映画(と言ってもVシネマですが)の撮影が行われまして、その時ちゃっかり出演してしまったのです。ほんの一瞬ですがね。まあただのエキストラ、通行人です。
 90年代に大人気を誇った「今日から俺は」。西森博之さんによる傑作ヤンキー漫画です。その実写版も数本撮影されました。その第何作なのかなあ、よくわかりませんが、後期の作品だと思います。私が出てる「今日から俺は!!ガッツだぜ17才」。
 当時の私の通勤路(徒歩)で撮影が行われており、映画好きだった私は何とかして映り込みたいと考えました。しかし、撮影は平日の昼間。仕事中です。授業をしていると、窓越しにスタッフのものとおぼしき声が聞こえたりしてきます。これは、もう我慢できません。私は生徒に一言、「ちょっとお客さんが来ることになってるから、帰ってくるまで静かに自習してろ」と言い放ち、ひそかに学校を脱出、ロケ現場に潜入しました。
 で、結果が上のシーンです。マラソンの応援をする沿道の市民という役?なのですが…おいおい、カット!カット!ちょっと!ちょっと!そこのエキストラ!ランナーを応援しろよ!カメラの応援してどうすんの?不自然でしょうが、あんた。シロウトでもわかるでしょう、そのぐらい…。
 そう監督さんに怒鳴られても仕方ないですよねえ。でも、なぜかそのままOKでした(笑)。そして、そのまま世に出てしまいました。今でもレンタル屋さんにしっかり並んでますよ。ははは。
 写真で見るとよくわからないかもしれませんが、ビデオで見ると、これはひどすぎますよ。生徒に見せると大爆笑です。主役より目立ってるって(笑)。
 この反省に基づき、ウッチャンの作品では、しっかり演技させていただきます。その前に出演させてもらえないか…。
ウッチャン初監督作品ロケ続報

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コメント

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ではこれからも頑張って下さい☆

投稿: 人気BLOGRANK | 2005.04.16 18:29

>(現代遺跡とか、トマソンとか、VOWとか)

おお!超芸術トマソン!
コアなところに反応。

>『今日から俺は!!ガッツだぜ17才』 

最近レンタル・ショップから足が遠のいていましたが、今度借りてみたいと思います。(置いてあればいいなぁ。)
画像を見る限り、もう完全に茶化しに行ったのがバレバレですね。(笑)
高田純次ばりの腰つきがたまりません。

投稿: LUKE | 2005.04.17 02:21

LUKEさん、おはようございます。
超芸術トマソン&高田純次!
ナイスなコメントありがとうです。
さすがツボを押さえてますなあ。
ビデオ見ちゃうんですか?
まあ、私抜きでも十分楽しめる作品ですよ。
何も考えず見れます。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.04.17 08:38

 兄ィ、ウッチャン監督が出没するのは月○寺駅周辺ってことですかい。オイラのねぐらからもすぐですぜ。張り込みは任してくだせえ・・

 ええ、私も常々、金鳥居から下るあの美しきシャッター通りは、大のお気に入りでございましたとも。昔の栄華をほんのちょっと感じさせる廃屋たち。確かに、フィルムにすると味ありそうですね。
私のお気に入りの函館もまさに「去り行く」街なのですが、あそこはそれを売りに
観光目当ての人々をたらし込んでいるわけで、それに比べると、この辺りは、もう天然にゴーストタウンのままで行くしかないわけですからね。
志高いもんですよ(我が町自慢?)。

投稿: よこよこ | 2005.04.17 18:41

姉ェ、張り込みは任せたぜ!
そうなんですよ。最近ますます味が出てきました。
商店街の知り合いも多いので、あんまり茶化せませんが…。
とにかく私の職場のあたり、特に路地裏などを探索すると、もうホントに素晴らしい異界を体験できますよ。
カメラ片手に歩いてみるのも一興です。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.04.17 21:17

こんにちは!
直接関係ないコメントですが、富士吉田市での出来事です。
二十数年前のこと、当時中学生だった私が、プラモデルを買いに、模型屋に向かっている途中、学苑の校門手前十数メートルの場所で、テレビドラマの撮影をしているところに出くわしました。
カメラに向かって台詞を言っている俳優さんが誰かわかりませんでしたが、「金田一さん・・・・」と言っていたので、当時放送していた、古谷一行の金田一耕助シリーズの撮影をしていたのではないかと思います。
それからやはり中学生の時でしたが、その撮影があった場所からそれほど遠くない病院の、使われなくなった古い建物が、Gメン’75の撮影で使われたことがありまた。
あと、私が生まれる以前のことですが、両親が、宮川の土手で、映画の撮影がされているのを見たそうです。映画の題名は忘れてしまいました。
古い話ばかりですみません。

投稿: kobayashi | 2005.04.17 21:55

kobayashiさん、おはようございます。
そうですか。けっこう昔から名(迷)ロケ地だったんですね。
山梨は東京に近いド田舎ということで、いろいろなドラマ、映画の舞台になってますね。
ここは、富士山というとんでもないハリボテ(失礼)があるだけに、町の陰影が強調されているような。
とにかく、いろいろな意味で特殊な土地ですね。
せっかくそこに住んでいるのですから、大いに楽しみましょう!

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.04.18 10:30

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