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2005.03.13

『南部美人』 純米吟醸

gin02 本日は近所の寄り合いでした。最近家で食事してませんな。なにしろ一日一食(夕飯だけ)ですので。
 というわけで、おいしい和食をいただきながら呑みましたのは、岩手のお酒『南部美人』です。ものすごく呑みごこちのよいお酒で、最初から最後までこれ一本で行きました。私にしては珍しいことです。
 酔う前にしっかり味を確かめてみました。このお酒の長所はなんといってものどごしの良さでしょう。とてもさらさらしており、のどから鼻へ香りが抜けていく感じがとても清々しかった。だいたいこの時期は、お酒を呑むと花粉症が発症するのですが、なぜか今日は逆に沈静化されたようでした。不思議です。
 ところで、南部と言えば南部杜氏のふるさとそのものであるわけですが、岩手から青森、秋田に至るまでのいわゆる南部藩のルーツは甲斐の国なんですよね。今で言う南部町。山梨県の河内地方です。
 このあたりというのは、山梨県としては特殊な地域でして、山間部でありながら、富士川の水運で駿河の海岸部と強いつながりがありますし、河内地方という名前にも象徴されるように、西の文化が多く入り込んでいるところです。言葉の面でも奈良田は有名ですよね。
 まあ、簡単に言ってしまうと、落人がたくさん来たということで、都や上方の文化や技術が多く流入して、そしてくすぶっていたわけです。そんな南部氏が縁あって陸奥に行くことになった。ここにもいろいろと複雑な事情があるようですが、とにかくまたもや文化や技術を持って移動していったわけです。そして、今度はくすぶらずに開花したということですね。南部杜氏はもちろん、南部鉄器、南部せんべいもかな?
 いまや南部杜氏は全国区。九州と沖縄以外の地域に、まんべんなく散らばっています。なんか歴史を象徴しているようで面白いですね。
 奥州南部藩と甲斐国南部氏との関係については、東北の方々はけっこうよく知っていらっしゃいますが、ルーツである山梨の人はあんまり知らないようです。
 とにかく、『南部美人』に誘われて、時空を超えたイマジネーションの世界を散歩させていただきました。そういう意味でもおいしいお酒でしたね。感謝感謝。

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投稿: 長谷川 | 2005.03.27 20:33

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