松田聖子 『永遠さえ感じた夜』『夢見てた二人』
今日は偉大なる松田聖子さまのお誕生日。え〜と42歳になられたのでしょうか。あの方には年齢は関係ありませんね。見て下さい、このアルバムジャケット(ちなみにこちらは初回限定バージョン)。
年齢に関係ないと言えば、この前お仕事のお手伝いをさせていただいたプリンセス天功さん。なんかハリウッドスターとご結婚なさるとか…。なんて、またケムに巻かれそう。シュワ〜、あれっ消えた!ってね。
で、ある意味、プリ天さまと同じくらいの存在感と人生経験?をお持ちの松田聖子さま。来月にはデビュー25周年!をお迎えになります。四半世紀ですよ。四半世紀。
その聖子さまが、先月新曲を出しました。またまたバラードです。
今日はお誕生日記念に聴いてみました。ダウンロード販売で手に入れました。ついでにカップリング曲も。
う〜む。これはいい。うまい。うまい以前に声がいい。昨年Bibleをおススメした時も書きましたね。とにかく彼女の声は無二です。モノマネのプロの方が、結局まねできないのは聖子ちゃん、と言っていたのも分かるような気がします。そして、四半世紀の間、その鮮度を保っているというのは、ほとんど奇跡ですよね。イリュージョン。
『永遠…』での、その声質のコントロールは見事。音程や表情だけでなく、声質です。なかなかそれをできる歌い手はいません。ますます円熟味を増してきましたね。声は少女のままで深みを増しているわけですから、これはもう天然記念物として保護しなければ。いやいや、重要無形文化財でした。すみません。
ところで、『永遠…』は原田真二さんのプロデュースではないんですね。まあ、一聴して彼ではないとわかりますが。で、誰かというと鳥山雄司さんでした。この方はポップスからジャズ、クラシックまで広範囲で地味ながら優れた業績のある方です。今回のアレンジもなかなかよくできています。特にオーケストレーションの出来には感心しました。たいがいフルオケを入れると大仰な作りになるものですが、この作品は実に自然に楽曲に溶け込み、品良くまとまっています。演奏はかのロイヤル・フィルのようですね。やはりそのあたりを意識してのアレンジなでしょうか。結果として大成功だと思います。淡い色彩の上質な衣装に包まれた聖子さまのお声が、限りなく美しく響いてきます。
作曲も鳥山さんです。作詞は聖子さま御自身。楽曲自体はそれほど特徴的なものではありませんが、アレンジとプロデュースの力によって、歌手の能力と魅力が引き出される好例ではないでしょうか。
曲そのものとしては、カップリングの『夢見てた二人』の方が興味を持てました。スウィンギーな良質のポップスです。もうひとひねりあれば名曲になったかなあ。もうちょっとひねって、もう少し高い山場を作りたかったような…。B面?だからいいのかな。
とにかく4月発売のアルバムが楽しみです。
Amazon 永遠さえ感じた夜
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