納豆汁in秋田
いつもは朝食を食べないワタクシでありますが、秋田に行くとついつい食べちゃうんですよね。だっておいしいんだもん。ニッポンの食卓。特に納豆狂いの私には、食べるなというのはあまりに酷な仕打ちです。
朝食は全て自家製です。自家製というのは原料も家で取れたものということです。
秋田の食べ物はネバネバ系が多い。というか、ほとんど全てがねばる。おくら、ながいも、モロヘイヤ、とろろこんぶ、ぎんばそう、なっとう、なめこ、わらび、みず、さし、じゅんさい…。それらが、ネバネバ大好き男からすると、たまらないわけです。糸引きまくり。
中でもやはり秋田は納豆でしょう。日本最古のラップ「秋田音頭」にも出てきますね。♪秋田名物、八森ハタハタ、男鹿では男鹿ブリコ、檜山ナットウ、大館曲げワッパ…。元祖檜山納豆は地元でも手に入りにくいようですが、秋田が誇るヤマダフーズは納豆会社として全国区で有名ですよね。「おはよう納豆」どこでも見かけます。
今日の食卓に並んだひきわり納豆もヤマダフーズのものでした。最近、臭みと苦みのない、納豆の風上にも置けない、納豆と呼ぶのもはばかられる製品が多い中、おはよう納豆は昔ながらの味わいを適度に残しており、さすがご当地と思わせるものがあります。
というのは、秋田が納豆の発祥地であるという説がかなり根強くあるのです。まあ、東北にはいくらでも納豆の発祥地はありますけど。
「源義家の東北攻めの時、地元民から上納された大豆を煮ていたところ突然戦乱となり、とりあえずその大豆を藁に包んで、馬の背に乗せ戦いに臨んだ。翌日、豆と藁を馬に食べさせようとすると、糸を引きうまそうな臭い(笑)がした。ためしに食してみると実に美味だった」
というような伝承だったと思います。よく言われることですが、最初に食べた人は勇気がありましたな。
発酵食品というのは、偶然の産物ということが多い。甲斐の国の「鮑の煮貝」も馬の背の上で発酵したものでした。
さて、そんな本場納豆ですが、もちろん炊きたてのあきたこまちとともに食すのも最高ですが、ご当地独特の「納豆汁」も絶品ですね。おそらく世界で最もおいしい料理の一つでしょう。イメージとしては、すりつぶした納豆ペーストを味噌汁に溶かし込むという感じですか。具材に季節の山菜やきのこなどをたっぷり使いますので、独特のダシが出て、えもいわれぬ風味を醸します。今日の具は、とうふ、わらび、ごぼう、あぶらあげ、もだつぃ?(きのこの一種)など。
納豆汁の素というのも売っています。つまりすりつぶしてくれてあるので、非常に便利です。全国で(西日本は無理かな)売り出せば絶対売れるのになあ。永谷園のとは全然違いますよ。
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