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2005.03.31

さらば、BS5ch独立音声

765gyt 夜、みちのくから帰ってきました。こちらは、あまりに春めいていてびっくり。富士山麓の残雪も一気にとけていました。あらためて東北地方の冬の長さと厳しさを実感します。
 さて、春と言えば別れと出会いの季節。特に今日は3月31日ですから、日本人にとっては大きな節目の日です。というわけで、今日は実に哀しい別れがありました。
 つい先ほど、午後10時をもって、BS5chの独立音声放送が終了いたしました。
 BSアナログ5chはご存知の通りWOWOWであります。WOWOWもけっこう危ないと言われていますが、その陰で淋しくその寿命を全うした…いやいや、全然全うじゃないな、最後は誰からも見捨てられて、生き延びることさえ許されなかった悲しい放送とは…。
 以下Wikiからコピペです。
 『衛星デジタル音楽放送株式会社(えいせいデジタルおんがくほうそうかぶしきがいしゃ)は、1990年、日本衛星放送株式会社(現:株式会社WOWOW)の子会社として設立。1991年に、「セントギガ」というチャンネル名で衛星放送による有料音楽放送を開始した。BSアナログ5ch(PCM)、BSデジタルラジオ333ch、BSデジタルデータ633ch、636chで音楽放送をしていたが、不況のあおりと業者間の競争の激化などに伴い、2001年秋に倒産した。その後、ワイヤービーに買収され、ワイヤービー衛星音楽放送事業部門の「Club COSMO」となったが、2003年10月1日、同部門の営業権を別会社のワールド・インディペンデント・ネットワークス・ジャパン(WINJ)に譲渡した』
 セント・ギガ時代は本当にお世話になりました。初期のタイド・テーブルにのっとった完全なる環境音楽時代も良かった。その後のランキングとアルバム丸がけ時代はもっと良かった。月600円で毎日様々なジャンルのニューアルバムを4枚ずつ聴けたんですから。本当に勉強になりました。私の音楽の視野(聴野)をものすごく拡げてくれました。それが…、ワイヤービーやらWINJやら、本当に訳の分からん会社に翻弄、陵辱されて、現在の情けない姿に。そして、ついに今日のこの日を迎えたわけです。
 と言うわけで、夜10時、この不運の放送の最期を看取り、いや聴き取りました。しばらく波の音が流れ、それがフェイドアウトして無音になる。何のアナウンスもない。ノイズのない沈黙。様々な思いが去来する…と思いきや、突然曲が始まるではありませんか!あれっ奇跡の復活?もう10時過ぎてるはず…。と思ったら10秒ほどして、ブチッとその曲は寸断され、その後本当の沈黙が。
 あ〜あ、最後の最後まで何やってんだか。往生際が悪いというか、いたちの最後っ屁というか、醜悪なる蛇足というか、悲しき断末魔というか…。迷走を続けた非運の武将の壮絶なる最期でありました。
 BSデジタル333chWINJは5月にリニューアルだと言っています。蝦夷地へ渡って新しい伝説を生むんでしょうか。しまいには大陸まで渡っちゃったりして。

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