『今どきの子はこう育つ―2002年“幼形成熟(ネオテニー)”人が社会を変える』 くもん子ども研究所
ノストラダムスを筆頭に、エドガー・ケーシーとか、某宗教団体のトップの方々など、とにかく世紀末は予言に忙しかったですなあ。今となっては懐かしい限りです。あれは毎世紀末繰り返される「集団気分」の醸成であります。終われば、当たろうがはずれようが(特に後者か)すっかり忘れてしまいます。
だいたいが悪いことを予言して、マイナスの「集団気分」を助長しますから、はずれても文句は言われない。昔の(今も?)天気予報が、雨が降り出す時間を実際の予報より早く、そして雨が上がる時間を遅く発表した、というのと同じですかね。
当たったら当たったでほめてもらえるわけで、悪いことはなんにもない…こともないか。富士山大爆発の人とか、国会でも問題視されましたっけ。
さて、今日読んだ予言書はちょっと毛色が違います。いわゆる予言者ではなく、あの公文さんの本です。
実は、ネオテニーに興味があって、それに関する一番安い古本を買ってみたのでした。2002年じゃあ、そんなに古くないし、なんて思ってネットで注文してしまいました。さて、家に届いてみると、これはビックリ。
看板に偽りあり、これは予言書であって、2002年の10年前、つまり1992年に書かれていたのでした(笑)。
しかし、そのおかげで、当初の目的とは全く違うところで楽しませてもらいました。
そう、まじめな予言書のまじめなはずれ具合にです。いやいや、結構当たってることもありましたよ。
でも面白いのはやっぱり「はずれ」です。文句じゃありません。笑わらせてくれてありがとう、です。
この本は、くもん子ども研究所が1992年当時の子どもたちを分析し、現状を「TREND」(笑)として紹介し、次にごていねいに「KEY WORD」解説、そしてそして、最後に10年後つまり2002年の予測、いや予言するという内容です。子どものいろいろな側面をいくつかのジャンルに分け、それぞれにそういった分析を施してあります。ですから、一冊で何度も楽しめます。
「はずれ」もいろいろあるわけですが、紙面の関係上、一番面白かったのだけ紹介しますね。これです。
「2002年のコミュニケーション事情
…自分の興味のある情報だけをブラックホールのように吸い込み吐き出さないおたくは、2002年までに絶滅してしまうでしょう。生き残ったとしてもそれは60年代ヒッピーのように細々と生息するだけだと思われます。…」
う〜ん、素晴らしい予言。ここまで見事にはずれると嬉しい限りです。絶滅するはずの種が、細々どころか3000億円に迫る市場を生み出しているわけですから。万歳!
それにしても、公文て、ずいぶん類型化するのが好きなようですねえ。こういうふうに個々の子どもを見ていると思うと、ちょっと恐ろしいような気がします。もちろん、そんな単純じゃないでしょうけど。とにかく、この本は恐ろしいほどに十把一絡げにしています。そこも笑えました。特にそれぞれの章のはじめにあるチャートね。最高だなあ。おたく好みの極上ネタを提供しちゃってます。
ps インターネット、ケータイという言葉が一度も出てこない(あたりまえだけど)ことにある意味感動しました。
Amazon 今どきの子はこう育つ
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