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2005.02.09

ベニー・グリーン&ラッセル・マローン 『ジャズ・アット・ザ・ビストロ』

Benny Green & Russel Malone 『jazz at the bistro』
B00007KKWD.09.MZZZZZZZ 最高にオシャレなデュオ。昨年も『ブルーバード』という名盤を発表した二人。今日聴きましたのは、一昨年発売のライブ盤です。
 ベニー・グリーンのピアノ、私の結構好きなタイプです。山中湖での「Mt.Fujiジャズ・フェスティバル」で初めて聴いて、すっかりファンになってしまいました。オスカー・ピーターソンの後継者と言われるだけのことはあって、テクニックだけでなく、スウィング感が素晴らしかった。白人ですし、スマートな感じの外見でしたので、生み出される音たちに、少々ビックリしたのを思い出します。一気にあの広い会場をグリーンに染めてしまいました。
 ギターのラッセル・マローンはハリー・コニックJRのビデオで初めて見た(聞いた)のだと思います。その時はハリーがメインでしたので、あまり印象に残りませんでした。誰だろう、知らないな、こういう上手い若手なんか、むこうにはたくさんいるんだろうな、という程度。
 あるジャズフェスで初めて共演を果たした二人は、意気投合して、その後デュオやトリオで活動を共にします。
 このライブは「ビストロ」つまり小さなレストラン(居酒屋?)で行われたもので、そのためか、二人のアンサンブルは親密な会話のようにこまやかです。まさにレストランでの親友どうしのおしゃべり、という感じ。でも、その会話の内容はけっこう知的。時間が経つうちに、隣席したお客さんも身を乗り出して二人の話に耳を傾ける…そんなムードに満ちています。会場全体が本当に一つになっている、静かな熱気を感じます。
 途中、『やさしく歌って』『愛はきらめきの中に』のメドレーが挿入されていたりして、ますます聴いている人を惹きつけます。そのあたりになると、すっかり自分もそのビストロにいるような気がしてきますね。そんな訳で、このアルバムは自宅の照明をちょっと暗くして、少量のアルコールなどを含みながら聴くのが一番。いつのまにか、いい気持ちになって、拍手までしている自分に気づきます。
 ベニー・グリーンは、たとえば山中湖のような大会場での演奏とは違い、実に落ち着いて演奏しています。ジャズの演奏家のすごいところは、ものすごいソロと、ものすごい伴奏を、両方自然にこなせるところですね。まあ、それが一流の最低条件なんでしょうが…。勉強になります。
 歌心も満点。メロディーを歌うことが難しい楽器どうしのデュオだなんていうことを、軽く忘れさせてくれます。
 とにかくこのアルバム、極上のターフェルムジークですね。
Amazon ジャズ・アット・ザ・ビストロ

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