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2005.02.24

パット・メセニー・グループ 『ザ・ウェイ・アップ』

Pat Metheny Group 『The Way Up』
B0006M4SO6.09.MZZZZZZZ 昨日、「今日注文しました」と書いたパット・メセニーの最新アルバムが、今日届いちゃいました。すごい時代ですね。で、早速聴いてみました。
 これは「すごい」!!
 ものすごい名作です!正確に言えば全体が1曲、考えようによっては4楽章の組曲。これはもうクラシックというジャンルに入れるべき作品です。正直、ここまですごいとは思いませんでした。
 昨日も「すごい」を連発していた私ですが、今日もいいですか?すみません。私にとっての「すごい」とは、言葉がひざまずくことを意味します。参りました。私もひざまずきます。
 もともと、こういうプログレな音楽も大好きですし、大曲というのにも惹かれてきました(クラシックの大曲はダメですが)。これは、なんというジャンルなのですか?やっぱり昨日書いた通り「パット・メセニー」というジャンルなのですか?
 ジャズ・ミュージシャンとして彼を見ている人たちにとっては、あるいは堪えられない作品かもしれません。でも、彼自身は自分をジャズマンだとは思っていないでしょう。ただ、それだけのことです。本人は、今回のアルバムを「現代の音楽に対するプロテスト」と意識しているそうです。なるほど、ここまで、いわゆる「芸術性」を極めようとしたアプローチは、最近なかった。久々に新しい芸術性に接したような気がします。芸術はまだ生きていたのか!
 決して難解ではありません。どちらかというと分かりやすい。昨日書いた「瞑想」と「興奮」が、これまたうまい具合に配置されているからです。だから、ちっとも長く感じない。
 この作品、早くも賛否両論のようですが、ここまで来ると、もう作品論とか、作家論とか、テクスト論とかじゃなくて、結局「読者論」…いやいやこれは音楽だった…「聴き手論」になるんだと思います。その辺りのことが、Amazonのレビューを読んでいるとよく分かります。パット・メセニーが創り上げてしまったモノがここにある。それを、どう受け取るかだけの問題。賞讃も非難も議論も不毛。こんなこと言うと、いろんなエライ人たちやらナントカ学会から怒られそうですな。
 とにかく、とにかく、これは一聴に値するとんでもない作品です。そして一聴して、自分がどういう「聴き手」なのかを知るというのも、また一興でしょう。うん。
Amazon The Way Up

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コメント

こちらこそコメントありがとうございます。

>たしかに批評できません。
>ただ聴くのみ。

いえ、恥ずかしながら言わせていただければ、私自身に批評するだけの力がなかったというのが、正直なところです。

蘊恥庵庵主 様のブログ、チラッと拝見させていただきましたが、多様なジャンルの音楽を偏見無く飲み込む姿勢に共感を覚えます。

これから度々寄らせていただきます。

投稿: LUKE | 2005.03.02 13:03

LUKEさん、私の音楽の趣味はハッキリ言って自分にもよく分かりません。
最近ですよ。素直にいろいろ聴けるようになったのは。
いいものはいい。その方が楽しいし、得ですよね。
歳をとるというのも悪くないものです。
何かおススメがありましたら、教えて下さいね。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.03.02 13:35

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