『般若心経瞑想法』 桐山靖雄 (平河出版社)
またまた「瞑想」というキーワードが出てきましたな。とは言っても、今特に「瞑想」に凝っているわけではありません。偶然です。実際、瞑想とはかけ離れた生活してます。迷走はしてますけど。
先日、仏教をよく勉強している友人が遊びに来まして、「空」についていろいろと論議しました(と言ってもほとんど教えてもらってたわけですが)。
その時、彼がこの本を見せてくれました。その「空」に関するところをちょっとだけ読ませてもらったのですが、それが非常に分かりやすく、今までボンヤリとしていたものが急に明確になった…明確とは違うけれども、なんというか、急に霧が晴れた、いや霧を突き抜けたという感じがしました。
特に結構頻繁に唱えている(仕事上)「色即是空」「空即是色」のところ。「色即是空」はなんとなく「無常」で納得していたわけですが、すぐ次に何気なく来る「空即是色」、これは正直つかめていなかった。そこが、本当にこの本によってスッキリ理解できました。両者は全く矛盾していない。両方並んで、まさに真理。とにかく詳しくは、この本で読んでみて下さい。必ず私と同じ感想を持つことでしょう。
桐山靖雄さんは、言うまでもなく「阿含宗」の管長さんです。特別な解釈でもしてるんじゃないの?と思う人もいるでしょう。しかし、読んでみると分かりますが、とにかく先哲の説を多く引用し、またそこから謙虚に学んでいて偏りがありません。そして、それらをまとめてかみ砕く管長さん独自の言葉が、実にていねいで分かりやすい。お世辞でなく感心しました。
インド仏教史、般若心経の歴史の概説もあり、本当に勉強になりました。実際には「瞑想法」は最後にちょこっと出てくるだけです。般若心経の解説書というと、分かりやすくしすぎたために、生き方指南に終始しているものがほとんど。かと言って、学術論文を読むのはちょっと…そんな私にはピッタリの良書でした。
「空」は「無」ではありません。「空」には無限の可能性があるとも言えます。「空」を知ることは、そうした可能性を持った自分、世界の大切さを知ることにもなります。そして「因縁」の不思議。「確乎とした自分」という重荷を下ろすと、いかに日常が楽になるか。楽しくなるか。今、とてもさわやかな気持ちです。
この本は布装の立派なものですが、私はアマゾンのマーケットプレイスで882円で購入しました。ありがたやありがたや。最近では瞑想法の映像DVD付きのものが出ているようですね。
Amazon 般若心経瞑想法
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