salyu 『VALON-1』
5月11日づけでおススメしたIlmari×SalyuのVALON。あの時はIlmariのラップがあった方がいい、みたいなことを書きましたが、実はその後やっぱりSalyuの唄だけで聴いてみたいなあ、と思っていました。そうしたら、なんと6月にSalyuバージョンが発売になりました。それをようやく手に入れました。
2004年度の邦楽マイベストです!!
5月にも書きましたが、私はこういう曲が好きなのです。考えてみるとこういうタイプの曲は日本独特なのかもしれません。洋楽ではこういう曲、ありそうでないんですよ。つまり、私の音楽的感性の根底には、やっぱり日本がデーンとしてある、ということです。特に30歳過ぎた頃から、こういう曲に涙腺を刺激されるようになりました。そんな自分がけっこう好きですよ。ジャズもロックもクラシックも聴きますが、同じ曲を何度も繰り返して聴けるのは、実はこういうヤツなんです。一日中頭の中を回っていてもOK。
で、Ilmari君には悪いけど、やっぱこっちの方がずっといいや!美しいなあ。小林武史的にもこちらが本来だったのだと思います。和声的にはそれほど目新しいことはしていませんが、メロディのうねり具合が絶妙なのでしょう。それをあの倍音の豊富な声でノンビブラートでやられると、しびれちゃいますね。
カップリングの『虹の先』も実に面白い転調が仕組んであり、妙な感じがするいい曲です。
小林武史ってすごいですね。彼のベースにはビートルズをはじめとする洋楽群があるのでしょうけど、そこに微妙な小林武史節が絡んでくる。説明できないけど、さっきの日本的(演歌的)テンポ感、節回し、そして不思議な転調による浮揚感っていうかなあ。それはよく聴くと、サザンやミスチルにも感じられます。もちろんマイラバにも。
下の「ちょっと聴く」でサビと展開部を聴くことができますので、ぜひご堪能下さい。
しっかしこのPV、私にはちょっとセンスが理解できませんでした。音だけ聴いた方がいいかもしれません。
ちょっと聴く
Amazon VALON-1
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