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2005.01.17

前代未聞!教科書から出題!

11058785528391 こりゃまずいでしょ。昨日は、センター試験国語I・IIで出題された小津論に好意的なコメントを書きましたが、こっち(国語I)はシャレになりません。
 笑えますなあ。ここまで抜けてると。ニュースでご存知の通り、昨日のセンター国語Iの評論文が、第一学習社の教科書にある文章そのままでした。他の教科の場合は教科書からの出題が基本ですが、国語ではタブーです。
 昨日の吉田喜重の文章なんか読んだことある高校生はほとんどいないでしょう。読んでいたとしても、問題として解く場合にどれほど有利になるかは、正直微妙です。まあ運が良かったですむでしょう。このレベルでは完全な公平は望めませんし、誰も望みません。しかし、教科書に載っていて授業でやったとなると、かなり有利ですよ。ただ読んだということと、教材として扱ったというのはあまりに違います。
 こんな基本的なチェックができない人たち…作問者はもちろんセンターの人々…っていったい。信じられません。人生を大きく左右する試験なのですから、それなりのプレッシャーを感じて臨んでほしいですね。毎年、悪問やら平均点格差やら、いろいろと問題がありますけど、今回の件はもう笑っちゃうしかないですよ。ひどすぎます。
 あと、何と言っても面白かったのは、「試験終了後、インターネットの掲示板『2ちゃんねる』で指摘されているのを国語の出題者が見つけた」というニュースのくだりですね。
 私も昨日おとといと2ちゃん漬けでした。当然センター試験の情報を得るためです。「日本一早くて正確な解答」をはじめとして、今や受験に2ちゃんはなくてはならない存在です。知らない人たちは、2ちゃんを便所の落書きとか犯罪の温床とか言いますけれど、住んでみれば分かります。ものすごく偏差値の高い集団であると(もちろん、偏差値が高ければ全て良しではありませんが)。
 それにしても出題者が2ちゃんねらーだったという事実。笑えると同時に納得もしてしまいます。最もアカデミックなところと便所とは直結しているんですよ。思った通りでした。
 国語Iは今年のセンターを最後に消滅します。今までI・IIの影で存在感の薄かったI。最後の最後にやってくれました。有終の美。

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