« 『大運動会』 宝塚歌劇90周年記念(DVD) | トップページ | 『デジタルを哲学する―時代のテンポに翻弄される〈私〉』 黒崎政男 (PHP新書) »

2005.01.14

ノラ・ジョーンズ 『フィールズ・ライク・ホーム』

Norah Jones 『Feels Like Home』
B00018D44U.01.MZZZZZZZ 同僚に借りて聴いてみました。そういえば、昨日が名曲「スリープレス・ナイト」の発売日でしたね。すばらしい音楽です。古いけど新しい。使い古された言葉だけれど、そうとしか言えないモノがやっぱりあります。ノラ・ジョーンズを聴けば、誰しもこの言葉を思い浮かべるでしょう。
 1stアルバム"Come Away With Me" で鮮烈なデビューを飾り、グラミー賞で八冠を達成した現代の歌姫。
 というより、私にとっては、1月2日づけのこのコーナーで紹介した「コンサート・フォー・ジョージ」にも参加していた、インド人のシタール奏者ラヴィ・シャンカール(Ravi Shankar)の娘ということに感動を覚えますね。
 あのコラムでも言及したジョージの音楽の持つ限りない慈愛は、やはり師であるラヴィ・シャンカールによってもたらされたものでした。それを彼の実の娘であるノラの音楽を聴いて再確認するという感動、そして不思議。親子の素晴らしさ、師弟の素晴らしさ、音楽の素晴らしさ、人の素晴らしさ。少し大げさなようですが、本当に鳥肌が立ちました。
 実はファースト・アルバムは聴いていません。今回借りたセカンド・アルバムが私のノラ初体験です。癒し系…よく言われることですが、これも本当。一つの音楽のあり方、というか、今世界が求めている音楽がここにある、という感じです。
 ブルーノートから出ているわりには、たしかにジャズ色は薄いですね。どちらかというとカントリー。フォーク。演奏的には完全にそちらです。そこにほんのちょっぴりソウル、ジャズ、ブルースなんかがスパイスとして配合されている。とにかくトラディショナルでシンプル。唄も特別なテクやカラーがあるわけではない。しかし、なんていうかなあ、やっぱり慈愛に満ちてるんですよね。そのメロディーや歌詞やコラボしてるミュージシャンに対する心からの愛情。だからとってもていねいです。それが美しい。
 ジョージの時もそう思いましたが、その人の人となりが表れる音楽というのが、本当にいい音楽なのですね。
 そんな素晴らしい音楽をCCCDという形で発売する日本(とヨーロッパ)のレコード会社の気が知れません。買うなら断然US盤をおススメします。
Amazon Feels Like Home

不二草紙に戻る

|

« 『大運動会』 宝塚歌劇90周年記念(DVD) | トップページ | 『デジタルを哲学する―時代のテンポに翻弄される〈私〉』 黒崎政男 (PHP新書) »

音楽」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

>古いけど新しい。

まさにそうなんでしょうね~
新鮮に聞こえます。

>その人の人となりが表れる音楽というのが、本当にいい音楽なのですね。

人となりが音楽に表れる。
なるほど、そうですよね。
だからこそ、ノラ・ジョーンズを聴くと、ほっとするのかなって思います!

ファーストは、セカンドよりジャズっぽいですよ~

投稿: スローCD | 2005.10.31 10:37

スローCDさま、コメントありがとうございます。
実はファーストもその後聴きました。
たしかにジャズ風味濃いめでしたね。こちらもたいへん気に入りました。
スローCDさんのサイトとっても充実してますね。
私も試聴しながらいい音楽と出会わせていただきますね。
それにしても、
「わたしの音楽が聴く人にとって一番大事なものにならなくていい…」
という言葉。美しいですね。ため息が出ます。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.10.31 11:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/55913/2568641

この記事へのトラックバック一覧です: ノラ・ジョーンズ 『フィールズ・ライク・ホーム』:

« 『大運動会』 宝塚歌劇90周年記念(DVD) | トップページ | 『デジタルを哲学する―時代のテンポに翻弄される〈私〉』 黒崎政男 (PHP新書) »