マックホルツ彗星
記念に撮影してみました。今月の4日に地球に最接近したマックホルツ彗星です。
撮影場所は自宅の庭…と言っても富士山の標高1200メートル地点です。近くのスキー場がナイター営業していましたが、彗星はほぼ天頂付近にあったので、気にせず撮影開始。21時11分。
本当なら望遠鏡を引っ張り出し、一眼レフカメラを搭載して、ガイド撮影すべきところですが、何しろ面倒くさいのと眠いのとで、それをする根性がありません。そこで、裏技で撮ってみました。
まず用意したのはデジカメ。サンヨーのMZ3です。あとは旧ソ連軍のものとおぼしきI.I.(イメージ・インテンシファイア)つまり暗視スコープです。それから三脚。
I.I.のスイッチを入れ、M45(プレアデス星団…すばる)のあたりを見ると、いました、いました、マックホルツさん。最近はあまり星空を見なくなってしまいましたが、昔取った杵柄、星図に載ってない不審な天体はなんとなく分かります。
場所を確認して肉眼で見てみると、まあそうですねえ、オリオン座のM42と同じくらいの明るさでしょうか。ニュースなんかじゃ、東京でも見える、なんて言ってましたが無理ですよ。3等とは言っても、面積のある天体の場合は見つけにくい。特にニュースなんかで紹介されている、あの尾を引いた彗星の写真なんかをイメージしていたとしたら、ほとんど見つけるのは不可能ですね。
私はなぜか、そういうボンヤリした天体を見つけるが得意で、大学時代天文部でメシエマラソン(片っ端から星雲星団を見つけていく)みたいなことをやると、いつもダントツでトップでした。日常生活では何の役にも立ちませんがね。
で、I.I.を三脚に固定してマックホルツさんを導入。アイピースのところにデジカメの対物レンズを持っていって適当にカシャカシャ撮ります。いわゆるコリメート法ですな。ビデオカメラでも良く写ります。
しかし、もともとI.I.の合焦は難しい上に、デジカメの液晶も小さすぎて、いまいちシャープな作品が撮れませんでした。まあ、いいか。寒いし。
というわけで、とりあえず撮ってみたという感じの作品です。実際こんなもんですよ。あるのかないのかよくわからないと思います。
彗星と言えば、百武やヘールボップはすごかったなあ。ハレーなんかよりずっと感動的でした。また、ああいう豪快な尾を持った明るい彗星現われないかなあ。
マックホルツさん、どうも周期は非常に長いようなので、もうお会いすることはないんですよね。そう思うとなんとなく明日も見てみようかなという気になりますね。
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