« 『名画に教わる名画の見かた』 早坂 優子 (視覚デザイン研究所) | トップページ | マックホルツ彗星 »

2005.01.07

ヴェラチーニ ヴァイオリンソナタ集 ガッティ他

3464858010272 ヴェラチーニ(Francesco Maria Verachini)は、1690年生まれのイタリアの作曲家です。ヴァイオリン奏者としても有名でした。コレルリやヴィヴァルディの影響を強く感じさせる(っていうか、当時のヨーロッパはみんなこの二人の影響下にありましたからね)スタイルの上に、独自のメロディセンスを感じさせる作風です。比較的現代でもよく演奏される作曲家ですね。
 作品1から2曲、作品2いわゆるソナーテ・アッカデーミケ(アカデミック・ソナタ集)から2曲、計4曲がヴァイオリンのEnrico Gatti、チェンバロのGuido Morini、チェロのAlain Gervreauによって演奏されています。全部短調の曲ですね。
 まず楽曲の印象から報告しましょう。
 うん、やっぱりイタリア、それも後期バロックですから、何にも考えてませんね。いや、わかりやすいカッコ良さみたいなものは意識してるかな。もし、ライブで1回だけ聴くのなら(当時はそれが当たり前だったわけですが)、けっこういい曲ぞろいでしょう。難しくないし、新しいアイデアも時々出てくる感じですので、飽きずに最後まで聴けます。美しいとか、和むとかではなくて、やっぱりカッコいいという印象ですね。イタリアのロックみたいな感じです。
 演奏の方はどうでしょう。
 有名なニ短調のソナタ、たしかビオンディか誰かの濃厚な、しかし実にロック魂あふれる演奏を聴いた記憶があるのですが、それに比べると、ガッティ先生は思ったよりあっけらかんと弾いてますね。装飾なんかもたくさん入れてますが、ドロドロ系というよりは軽み系ですし、アーティキュレーションもディナーミクも標準の範囲内です。もうちょっと激しく暴走するかなと思っていたのでちょっと意外。もちろん、それでいいのですが。ただ、全体に音色の変化に乏しくやや単調な印象も。先ほど出たニ短調のソナタなんか、かなり妙な妖しい曲なので、もっとおどろおどろしくても良かったかな…。チェンバロとチェロも必要以上の自己主張はせず、アカデミックな演奏です。
 こうして聴いてみると、やっぱりイタリアの音楽はイタリア人の演奏にはかなわないなあ、とあらためて思います。他の国の曲ではそこまで思わないんですけど、やっばりイタリアはねえ。こういう精神状態というか、なんも考えてないというか、ムードだけというか、CDを貸してくれた森洋子さんが言ってましたけど、関西人のノリだと。私には難しい。
 あと、痛感したのは、やっぱりコレルリとヴィヴァルディはすごい!ということ。コレルリは神です。ヴィヴァルディはヤバイです。ふたりとも方向は違いますがイっちゃってますね。

不二草紙に戻る

|

« 『名画に教わる名画の見かた』 早坂 優子 (視覚デザイン研究所) | トップページ | マックホルツ彗星 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/55913/2498421

この記事へのトラックバック一覧です: ヴェラチーニ ヴァイオリンソナタ集 ガッティ他:

« 『名画に教わる名画の見かた』 早坂 優子 (視覚デザイン研究所) | トップページ | マックホルツ彗星 »