『怪獣使いと少年』〜帰ってきたウルトラマン第33話
今日のウルトラマンネクサスはようやく救いがあったというか…。ここまで暗いとついつい見てしまいますね。何事も徹底すればそれなりの意味と力を持つようになります。結局親二人ははまってしまいました。毎週土曜は朝7時半からドヨ〜ンと落ち込んで、その30分後、うる星やつらで救われる。その繰り返し。正直ドラマチックな週末です。
さて、娘たちが普通の(?)ウルトラマンを見たいというので、TSUTAYAへ行きました。どれにするかは私が決めます。どうせだったら、普通のウルトラマンにもドヨ〜ンはあるのだ、という現実の厳しさを教えちゃおう!というわけで、「帰ってきたウルトラマン」の第33話が入っているビデオを借りてきました。
これは私のコレクションの中にもあったはずでしたが、誰かに貸したら帰ってこなくなってしまい、ここ10年くらい見ていないものでした。久々に見れるぞ!ちなみにカミさんは初めて見るそうです。もちろん娘たちも。
で、見ました。結果…家族みんなでドヨ〜ン…寝よう…。いかんな、変な家族だ。
これは何度見てもひどいですね。救いがないということでは、ウルトラシリーズ随一でしょう。悲しすぎる。辛すぎる。
ストーリーを書くのさえ躊躇されます。脚本の上原正三さん、この方は、ウルトラマンやゴレンジャー、仮面ライダーやら、その他そうそうたる特撮もの、アニメなどの脚本であまりにも有名な方です。時々重いのをやるんですよね。
かなり思い切って一言で言ってしまうと、これは「在日宇宙人差別」のドラマですな。切通理作も指摘してますが、そういう象徴的な表現が多く見られる。場所も川崎あたりを彷彿とさせます。怪獣の名前がムルチですし。
子どもたちのいじめシーンや、商店街での差別シーン、デマによる暴動・虐殺シーン、公害による病気など、ある意味リアル過ぎて、つい目を覆いたくなります。そりゃ、郷隊員もウルトラマンに変身できませんよ、人間(日本人)のためには。ウルトラマン的存在の根本的矛盾をあえて露呈しているわけです。
日本・日本人と外国・外国人の問題を、地球・地球人と宇宙・宇宙人の問題にスケールアップして示す、という手法は、当時の特撮ものやアニメで時々見かけますね。最近のものはどうなんでしょう。
ウルトラマンネクサスにおける苦しみ、悩み、葛藤、暗さの由来は、社会的なものではなく、けっこう個人的なもののように思えてきます。やはり時代がそういう方向に動いているのでしょう。そんな気がした土曜日でした。
Amazon DVD帰ってきたウルトラマン 怪獣使いと少年―ウルトラマンの作家たち 金城哲夫・佐々木守・上原正三・市川森一
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