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2004.12.25

ミスター・ビーン 『メリー・クリスマス ミスター・ビーン』

B000194TFM.09.MZZZZZZZ クリスマスと言えば私はコレ。毎年見ます。
 ミスター・ビーンは一通りなんらかの形で持っていると思いますが、中でもコレはかなり好きなネタですね。
 イギリスにもクリスチャンが多くいることと思われますが、こんなにちゃかしていいんでしょうかね。まあ、日本で坊さんネタやるのと一緒か。何事もそうですが、本来真面目なものほど笑いのターゲットになりやすい。古今東西共通の傾向ですね。というか、そういう揶揄本能みたいなものが人間には備わっているのでしょう。
 もちろん、イギリス伝統のブラックユーモアというのもあります。アイロニカルな笑いですね。いつの時代にも、笑いは政治性を持ちうる。人間の文化活動の中で、ある意味最も高度なものではないでしょうか。笑いというのは。他の動物にはない、もしかすると、宇宙の他の生物にもないかもしれません。表情筋こそ人間の人間たる所以。
 ミスター・ビーンの、つまりローワン・アトキンソンのすごいところは、それを言語に頼らず実践した点です。もちろん、チャップリンを挙げるまでもなく、そういった実践は数多くあります。しかし、現代のテレビというメディアにおいてそれをするのは、かなり勇気のいることだったと思われます。結果として、その手段が国境を越える理由を生んだわけですが。
 ただ、国境を越えたと言っても、限界もあります。アトキンソンのアイロニーの矛先は、自国イギリスに向かっていますから、私たち非イギリス人には分からないネタも時々出てくる。観客(ヴァーチャルですが)がなぜここで笑うのか分からない時が、たまにある。ツボがわからないわけです。それを人に聞いたり、何かで調べたりする楽しみもあります。文化理解ですね。
 いずれにせよ、彼が生み出した作品は、時代を超え、国境を越えて愛され続けるでしょう。ビーンの持っているペーソスのようなものは、たぶん普遍的なものでしょうし、彼自身や彼が見る人間たち、それは男であったり、女であったり、大人であったり、子どもであったり、政治家であったり、宗教家であったり、いろいろですが、とにかく、それらに世界中の人間が自分自身を投影して見ているかぎり、ミスター・ビーンは生きつづけるでしょう。
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