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2004.12.10

『海でむすばれた人々 古代東アジアの歴史とくらし』 門田誠一 (昭和堂)

4812201039.09.MZZZZZZZ 韓流ブームですね。10年前には考えられないことが起きています。
 悪いことではありませんが、これは韓国の国策ですからね。まんまと乗ってしまっている日本人(特にオバさま方)も、けっこうお気楽ですね。でも、仲良くすることはいいことです。兄弟げんかはいけません。親父である中国が、反日、反韓路線を強化している今、やっぱり兄弟力を合わせなきゃ。
 私は、仕事で5回ほど韓国に行きました。そこで感じたのは、やっぱり新羅はいかんなあ、ということでした。百済と高句麗は好きだけど…まあ、これ以上は言えません。
 さて、この本は、最近ある出版社の方からいただいたものです。古墳時代の考古学的発見を中心に、日本と朝鮮半島(やその他の東アジア諸地域)との深い交流のあとを追った内容です。
 こういった本を読むと、両者は外国同士という関係ではなかったことがわかります。そういう意味では、交流という言葉も正しくないのかもしれない。「海」は両者を隔てるものではなく、むすぶものだった。当たり前の往来があったわけです。
 その点、この本で一番感動したのは、皮肉にも本題に入る前でした。冒頭の宮本常一「海ゆかば」の引用部分です。昭和24年、大阪の老漁師が、ちょっと朝鮮半島まで漁に出て、言葉は通じないけれど、皆に優しくしてもらい、魚もたくさん買ってもらって帰ってきた、というようなくだりです。
 たぶん、このおじいさんは、いろいろと面倒な歴史的なことや政治的なことを知らなかったか、忘れていたか、気にしなかったのだと思います。それこそが、古代の両者の関係そのものであったわけです。
 それにくらべると、今のブームはちょっと不自然ですね。まだ、いろいろな記憶が残っていますから。北の問題もありますし。再び、両者がむすばれるのは、いったいいつになるのでしょう。

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