スキージャンプペア2
カテゴリ、あえてスポーツにします。
昨年は本当に大笑いさせていただきました。スキージャンプペア。その発想の意外さと、洗練されたギャグセンス。脚本の上手さ。正直やられたな、と思いました。その第2弾。早速借りて見てみました。
結論から申しましょう。やっちゃいましたね。世の常に漏れず、やっちゃいました。つまり、やりすぎちゃった、ということです。
何事でもそうです。一つウケた後の次が大変。そこで冷静さを失ってしまうのが、いわゆる世の常。私も凡人ですからよくやります。調子に乗りすぎて大失敗。特にほとんど偶然というか、本人の予想以上にウケてしまった場合、その次が危険なのです。
たぶん、処女作を知らないで、2を見たのなら、十分面白いでしょう。しかし、オープニングの前回大会のシーンを笑わず冷静に見てしまう人、つまり前作を堪能してしまった人たちにとっては、2は辛いのでは。
それこそ私もコントなどでやってしまうのですが、調子に乗っていろいろなアイデアが浮かび出すと危ない。前回を越えなければ、というプレッシャーではありませんよ。そういう時は、すでに自分の中では越えちゃってるんです。ウケた自分を。そこに下ネタが加わったら、もう絶対おしまい。芸人さんもよく陥るワナだそうです。
調子に乗ってると、その辺の判断装置に狂いが生じるんですよね。これはたぶん、笑いの世界だけではないと思います。スポーツも経営も勉強も…。
そういう失敗は必ずあるものですが、そこから抜け出せなくなってしまったり、あまりの周囲の態度の違いに自信喪失してしまったり、そんな風だと、まずプロとして成功できませんね。
過ぎたるは及ばざるがごとしと申しますが、まさにその通り。分をわきまえるということが、いかに大切か教えてもらった気がします。私、今からコンサートなんですが、気をつけます。
ただ、今回もうならされたことがありますよ。新規企画として。それはスタジオの部分です。なるほど、そのリアルさとCGのウソっぽさとの対比が功を奏しています。特に荻原次晴さんの才能にはビックリ!あれは演技の上手さというべきなのかなあ。あまりに自然なしゃべり。SJPへの愛情がなければ、ああはできません。彼の存在こそ蛇足だという人がいそうですが、私にとっては救いでした。彼をおススメしたいと思います。
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