新明解国語辞典より『俺様(おれさま)』
私の大好きな新明解国語辞典さま。この辞書のファンは多い。
一番売れてるのに一番変。変なんて言っては失礼ですね。面白い。しかし、売れてきた理由は「面白い」ではありませんでした。なんとなく、国語辞典と言えばこれ、って感じで売れてきたのです。権威ある大まじめなモノだったのです。
しかし、赤瀬川原平大先生のご著書「新解さんの謎」以来、この辞書は違った目で見られる、いや読まれるようになりました。その詳細については大先生の本を読んでください。
しかし、世の中というのは面白いですね。一番面白くない、シカツメラシイと思われていたモノが、実は一番面白かった。こんな痛快なことはありません。いかに私たちが先入観によって、その楽しみの機会を失っているのかが分かります。
この新解さんにせよ、トマソンにせよ、老人力にせよ、とにかく赤瀬川先生の、世の中を読み直す力…私は原平力と名づけていますが…には脱帽です。原平力に感化されて、どれほど世の中が豊かに感じられるようになったことか。
さてさて、その新明解国語辞典ですが、私も御多分にもれず最強第四版を愛用しています。そこら中に線が引いてあります。それだけ発見があったということです。
で、いろいろお気に入りの語釈や文例がある中、私の最も好きな項目はこれです!これを取り上げているのをあまり見かけませんので、もしかすると隠れた名所なのかもしれません。
おれさま【俺様】(代)〔口頭〕偉大な力を持っているおれ。〔他に対して自分の力をひけらかす時などに使う〕
う〜ん、思わず声に出して読みたくなる日本語。おシャレすぎます。素晴らしいセンスです。偉大な力を持っている「おれ」って言われてもねえ。たしかにそうですが、そう言われちゃあねえ、もう俺様にひれ伏すしかない。
広辞苑では「自分のことを尊大にいう語」。まあ、これが普通でしょ。普通すぎて野暮です。旺文社国語辞典にいたっては項目すらない。これはいけません。子どもが、バイキンマンが頻繁に使う「おれさま」という言葉の意味を調べようとしたら…どうしましょう。いけません、いけません。
というわけで、やっぱり新解さんは偉大です。だから、新解さんは「おれさま」と自称するのか、というと、これが違うんですよ。そんな謙虚さが、また新解さんの良さです。
Amazon 新明解国語辞典第六版 新解さんの謎 文春文庫
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コメント
うわー!!好きです好きです、その日本語!!
"「俺様」"じゃなくて
"「俺様」の意味"の日本語が好きです。(?)
いや、ハマりそうですね。
受験時に辞書読み耽ってる場合じゃないですよ!!!どうしましょう!?
投稿: 若 | 2005.04.22 22:43
若さん、おはようございます。
わかってくれてありがとう!
まあ、息抜き程度に楽しんで下さい。
ジーニアスや古語辞典はフツウに使えますから、
しっかり勉強してね!
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.04.25 10:26