美輪明宏 ディナーショー
今日は何も書けません!と言いつつ…。
一つの夢であった「生」美輪明宏様にお会いできました。今年はちょっと(だいぶ)奮発して、こんな贅沢をしてしまいました。ホンモノのすごさに圧倒され、感化され、はっきり言って人生変わると思います。それほどの衝撃…。
う〜ん、本当にすごいものに出会った時、私は詩人ではありませんから、やっぱり絶句してしまいます。
歌のうまさに仰天したのはもちろん、説法(?)の素晴らしさに涙が出ました。あとは、日本語の繊細さ、力強さでしょうかね。言葉の力というものについていろいろと考えさせられました。
たとえば、その説法の内容を、ここに紹介することすらためらわれます。とてもホンモノの言葉を伝えられません。言霊をあやつれる人が本当にいるのですね。つまり、人の心を動かし、行動させ、実現させる力。
やはり言葉は生でなくてはいけません。今私が書いている(打っている)ような言葉は、ちっともホンモノではない。そう考えると、聖書も聖典もつまらないものに思えてくる。書き残そうとした弟子達の気持ちも分かりますが、彼らにはこういう迷いはなかったのだろうか。そんなふうに思います。
それら二次的なものを、読む方や聞く方はいいのです。信じれば。ただ、書く方、語る方はどうなのか。私だったら責任は持てません。だから、語れません。
凡人の言葉の限界でしょうね。イエスやゴータマの弟子達は、結局普通の人間ですから、まあはっきり言って凡人でしょう。限界があって当然ですよね。だから、私は教典主義はあまり好きではないのです。
では、本人が書いたもの、語ったものはどうなのか。その良い例が、霊界物語だと思います(口述筆記ですが)。やっぱり凡人には分からない。荒唐無稽としか映らない。分かろうと努力することには意味はあるけれども、本来解釈する(自分の言葉に翻訳する)余地はないのです。ただ、全身に浴びることしかできません。
多くの歴史的宗教者が書き残さなかったのは賢明な判断だったのかもしれません。彼らは言葉の限界を知っていたのでしょう。あるいは…。
美輪明宏からとんでもない方向に飛んでしまいましたが、本当にこれ以外にもたっぷりと考えさせられたディナーショーでした。また行きたい…。
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