ふたご座流星群&惑星大集合
朝4時半から5時半頃まで、庭で観測しました。昔ならちゃんと星図をひっぱり出してきて、しっかり経路と等級、色や痕などの情報を記録していましたが、もう最近はダメですね。面倒くさい。
学生の頃なんかは、次の日の心配というのがなかったので(?)もちろん徹夜しました。今は次の日の仕事のことを考えてしまいます。星を見る趣味は一生続けるかな、と少年の頃は漠然と思っていましたが、無理でしたね。だから、社会人でありながら、しっかり山に登って観測したり、天体写真を撮ったりする人を心から尊敬します。偉い。
ふたご座流星群は、年間の天文現象の中でも、最も好きなものです。キリリとよくしまった冬の夜空に、比較的明るく、長い流星が乱舞する姿は、いつ見ても感動します。この世で最も美しいものの一つでしょう。
ウチは富士山の懐にありますから、さぞや暗く美しい夜空であろうと思われるでしょうが、最近はダメですね。まあ、ウチの庭からでも、照明を遮り目を慣らせば、なんとか6等星まで見える方角もあります。しかし、東天はほぼ天頂まで、東京の光害にやられています。本当に不夜城ですね。どんな闇夜でも、東京の明かりをバックに富士山のシルエットが浮かび上がっています。それはそれで風情がありますけど。
今日はたった1時間しか庭に出ていませんでした。まあ、その間大小32個ほど確認しましたので、順調な出現だったのでは。感動したのは、おおぐま座付近を、ほぼ同じ明るさの流星が並んで同時に流れた時ですね。まさに双子の流星でした。ああいうのは初めてです。
あと、ワタシ的に流星よりも感動したのは、惑星たちです。明け方、西に土星、南東に木星、東に火星と金星が並んで見えていました。一度にこれだけの惑星を見ることができるのも珍しい。ただでさえ、空を見上げる機会が減り、今どこにどの惑星がいるのかなんて考えることがなかったものですから、何か昔の友人たちが一度に訪ねてきてくれたような、なつかしい気持ちになっちゃいました。ああ、あの頃からずいぶん時間が経ったのに、星たちは何も変わらない。
水星も機材と気合いがあれば見えたのかもしれませんが、そこまでの根性はありません。いい所に住んでいるのですから、やっぱりもっと星を見なくちゃ。まずは子どもたちに星座を教えましょうか。
| 固定リンク
「自然・科学」カテゴリの記事
- 『仏教は宇宙をどう見たか』 佐々木閑 (化学同人 DOJIN文庫)(2022.05.24)
- 現在の観測が過去を変える?!(2022.05.24)
- この世界を支配する“もつれ”(2022.05.23)
- 「核融合発電の時代はくるの?」専門家に聞いてみた(2022.05.21)
- みうらじゅん×山田五郎 『仏像トーク』(2022.05.18)
コメント