キース・ジャレット 『ショスタコーヴィチ:24のプレリュードとフーガ』
今日、近所でジャック・ルーシェ・トリオの演奏会があったのですが、カミさんが忘年会とやらで、子守を託され、結局行けませんでした。
ジャック・ルーシェのプレイバッハ(英語的にはプレイバックですね)は、ロックからバロックへと関心が移っていた私の目を、ジャズに向けさせた思い出深い演奏です。その生演奏を聴きのがすとは…。おそるべし忘年会(という風習)。
そんなわけで、ジャック・ルーシェのCDを掘り出そうと試みたのですが、地層のかなり下の方に埋没しているらしく、見つかりませんでした。結局子供たちと「よい子の童謡100」というのを(途中まで)聴きました。これはこれで、かなり新しい発見がありました。全部聴き終わったら報告します。
ただ、これだけではなんかジャック・ルーシェに申し訳ないので、彼のおかげで聴くことになったアルバムはないかなと考え、これを取り出してきました。つまり、ジャズ・ミュージシャンによるクラシックというつながりです。ショスタコをクラシックと言っていいかは、バッハをクラシックと言っていいのかというのと同じくらい問題がありますが、まあジャズに対するジャンルということでご容赦を。
キースのクラシック演奏については、賛否両論ですね。特にバッハについては。私は大好きです。平均率第1集なんかは、ピアノによる彼の演奏がマイベストです。リヒテルもいいけれど、ちょっと抒情的すぎます。第2集、チェンバロによる演奏もいいですね。これもケネス・ギルバートと並んでマイベストです。
で、これは平均率に影響を受けた現代の巨匠による作品です。それほどメジャーではないかもしれません。しかし、音楽自体も魅力的ですし、キースの演奏も冴えわたっています。もともとソヴィエトの内省的な楽曲に向いてるんじゃないでしょうかね、キースの精神性が。ペルトでもいい録音がありますし。
私は、現代のフーガの作曲法の可能性を知る上で、この曲集に興味があります。根っからのフーガ好きの私としては、バッハで完結したはずのフーガがどのような進化を遂げる可能性があるのかに興味があったのですが、この演奏でそれを知りました。かっこいいですよ。それぞれ。キースにとっては、バッハ的なものとジャズ的なものとの両方を表現し得る曲集だったのではないでしょうか。
録音も美しく、不思議な気持ちにさせてくれるBGMとしてもおススメですよ。
ところで、これってチェンバロで弾いたらどんな感じになるのかな。興味津々。
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