『マーズ・アタック!』 ティム・バートン監督作品

久々に観まして、再び大笑いしてしまいました。
私は基本的にハリウッド映画が苦手なのですが、この作品はDVDを買って時々観ます。これを観ると、なんだ、ハリウッドもアメリカも大人っぽい部分があるじゃない、と思います。こういう風に自虐的に自らをギャグ化できるというのは、実に健全な体質です。
ティムがこの映画を撮った頃、本流では「インデペンデンス・デイ」を筆頭に、侵略者、自然災害が猛威を振るい、しかし強いアメリカは多くの困難を乗り越えて愛と自由と平和と正義を勝ち取るみたいな辟易系が、それこそ猛威を振るっていました。彼はそれらに対する辛辣なパロディとしてこの作品を作ったのでしょう。キャスト・スタッフともにものすごいメンバーで本流をおちょくります。
ワンシーン、ワンシーン、よく観ると実にいろいろな揶揄や風刺がきいていますね。ティムのヲタク気質のなせるワザです。ものすごいお金をかけ、最新のSFXで、チープなB級を表現するという逆説的な技法に感服、いや抱腹いたします。ちょっとやりすぎなくらい。なんでゴジラが突然出てくるんだ???
役者陣はもうスゴすぎなわけですが、特に「独立記念日」で英雄として描かれた大統領の情けなく笑わせてくれること。ジャック・ニコルソンってホントすごい役者です。そして、私がひそかに大好きなのは、真のエンターテイナー、トム・ジョーンズです!彼の登場自体とっても唐突でいいのですが、あのトボケぶりと唄いっぷりはたまりませんね。「I'm Tom Jones」だけで笑えます。
表面的には偽善的なアメリカ像を描きながら、さりげなく原住民の問題なんかも扱っていたりして、今になってみると結構深い内容でもあります。こういう作品が、またハリウッドから生まれませんかねえ。そうしたら、アメリカをちょっと見直しちゃうんですけど。
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