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2004.11.12

てれび絵本(NHK教育)

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 今朝は大杉漣でした。この番組なにげにすごい。いろんな意味で。
 教育テレビで朝7時20分から10分間放送されている番組です。毎朝、古今の名作絵本(たまに番組用オリジナル作品も含まれる)を国民のために読み聞かせしてくれます。
 まずその読み手がすごい。今朝は大杉漣。その他今まで印象に残った読み手は、細川俊之・大槻ケンヂ・熊谷真実・江美京子・矢崎滋・中村梅雀・秋野太作・財津一郎・ピエール瀧・山瀬まみ・片桐はいり・中村獅童・濱田マリ・蟹江敬三・室井滋・夏木マリ・筧利夫・篠原ともえ・奥菜恵・渡辺えり子・CHARA・谷啓・国本武春・小倉久寛・毒蝮三太夫…いったいどういう人選してるのでしょう、NHK。素晴らしすぎます。読み手に選ばれた人たち、きっと他の仕事よりも緊張して臨んでいることと思われます。そりゃそうでしょう。ごまかしきかない…他と比較される…。だからこそクオリティーの高い作品に仕上がっているのでしょう。
 また、絵も秀逸です。基本的にはオリジナルの絵本のページをそのまま見せるのですが、主人公など一部が多少動いたり(CGです)、ズームやパンをしたりします。そのさじ加減が絶妙です。適度な抑制がきいています。つまり、飛び出す絵本や動く絵本程度に抑えてあるということです。
 そして音楽。これがまたいい。主張せず背景に徹する、しかし効果的。これは難しいですよ。誰が担当してるかと思えば、そうそうたる人たちじゃないですか。今日は日下義昭さんと渋谷毅さん。大御所でした。まさにプロの仕事。
 全体として、私はこの番組に、アニメーションの原点を見るような気がします。マス・コマーシャルではないアニメーション。必要かつ十分な演出。いわば街角の紙芝居。とっても贅沢なことだと思います。実際、子どもたちの真剣に見入る表情が、古き良き紙芝居の風景を彷彿とさせます。大人がみるべき番組かもしれません。

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コメント

なんと懐かしいのでしょう!
子供がうんと幼い頃、いっしょに見てましたよ。
ですから、随分昔っからやってる番組ですよね。
まだ続いていたのですね。。。

私が好きだったのは、「ルドルフといっぱいあってな」。。。確か毒蝮三太夫さんだったと記憶してますが。。。(違ったらごめんなさい)
結局原作は読まず、この番組で全部見ちゃいました!

 他にも、個性的な俳優さんがずらり。
とても贅沢な番組ですね。
このテレビ絵本と、ハッチポッチステーションとおじゃる丸が、私の3大大好き番組です。

 (せめて)子供番組(だけでも)は贅沢に作られるべき。。。と私は思うのですが、本来子供の為に作られていたハズのアニメーションは。。。今や質より量、作る喜びより儲け、って感じで。。。制作現場より怒りを込めて!。。。なんですけど。。。と。話しがあらぬ方向へ。。。(こめんなさい、再び)

 。。。ということで、唯一視聴者からのお金で制作するNHKだけには、とことん質にこだわって欲しいと思います。
朝7時過ぎなら見れるので、早速見てみましょう。
久々の「てれび絵本」を。

投稿: yukarin | 2004.11.17 00:51

yukarin さん、いつもコメントありがとうございます。

私も毒蝮さんのルドルフ、大好きです。
家族そろって黒猫マニアですし。

てれび絵本は本当に贅沢な番組ですよね。
NHK教育はすごい番組ばかり。大人がつい見入ってしまいます。
国営放送はいいですねえ。たっぷりお金と時間が使えそうで。
アニメもやっぱりNHKのは贅沢な作りなのでしょうか?
現場の方のご意見を…ぜひ。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2004.11.17 10:46

残念ながら。。。アニメ制作に関しては、ちっとも贅沢なんかじゃありません。
強いて言えば、「時間」に関してはちょびっとは贅沢なのかな??

 ウチはNHKの作品は直請けではないので、詳しい事はわかりませんが、孫請けで関わった時、半年分作ってしまって一旦休み、又次の分を作る、っていう感じで、普通のテレビシリーズのように、放映3日前納品なんていうのは無かったと思います。(作っている時には、放映日が決まって無かったと記憶してます)
 なので、ちゃんとリテークをする時間もあって、丁寧には作れるのではないかと思いますが。。。(実際はどうだったのかは解りません)

ただ。。。金銭面では、時間をかけて作ったからといっても、単価が良いわけでは無かったと思うので、結構厳しいかもしれませんね〜。

 ちゃんとお金も時間もかけて良い作品が作りたいのに!と、又「現場からの叫び」シリーズ(?)でした!(笑)

投稿: yukarin | 2004.11.19 01:01

なるほど〜。
どこも現場はきついですねえ。
そうそう、ていねいに時間をかけても単価は変わらないんですよね。
そこから先は個人の価値観の問題なのでしょう。
何事も好きなことを仕事にするのは辛いですね。
まあ、お互い理想と現実のはざまで頑張りましょう!

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2004.11.19 19:57

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