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2004.10.07

木下貴雄遺作画集

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 9月28日付けの記事にコメントをいただきましたyukarinさんの御厚意により、木下氏の画集を手に入れることができました。
 本当に素晴らしい作品たちでした。これほど胸深く迫ってくる絵に出会ったのは、もしかすると初めてかもしれません。テレビでは本当に数枚の絵を瞥見しただけでしたが、その時抱いた感想を、画集をじっくり見た今もまた、再び強く抱いています。
 それは、氏の絵全てから発散される、何か非常に強いメッセージが存在するからだと思います。言い方を換えれば、氏の絵に込められた共通の精神ともいうべきものが、理屈抜きで私の内部と共振したということでしょうか。
 私のような素人が、いろいろとコメントすべきものではありません。それは良く分かっていますが、やはり何かを語りたい。しかし、ことばというメディアは実に頼りない。うまく言えない。こういう体験は久しぶりです。
 私流に言えば、これが「もののあはれ」です。「こと」ではなく「もの」と共振する自分、そして「もの」を「語る」こと、つまり「ものがたり」の難しさを痛感する…「こと」優勢の現代においては、めっきり少なくなった経験です。そういう機会を与えていただいた木下さん、yukarinさん、本当にありがとうございました。
 そして、インターネット、ブログという新しいメディアの可能性を予感させる出来事でもありました。

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コメント

木下貴雄の画集を入手したいと思います
どこへ連絡したら入手できるのか教えてください

投稿: 中澤 保 | 2004.10.20 14:22

「流れる雲のように」は私も見てみたい本です。個展を開いた山形屋さんに問い合わせてみたところ、以下のコメントを頂きました。

>この度はお問い合わせを頂き誠にありがとうございます。

>木下貴雄遺作画集につきまして、
>画廊担当者へ確認いたしましたところ、
>限定1000部製作し、遺作展開催期間中
>(11/10~15)で完売いたしているようでございます。
>この画集につきましては以前、東京で個展を
>開催した画集を元に山形屋で製作したものでございました。

私も、リーズナブルな金額ならば入手したいところですが、完売とのことで次回待ちです。

中澤さんには何のお答えにもなってませんが、こんな声を集めることによって、どこかで再印刷
してくれないかなと期待している次第です。

投稿: 飯沼 真治 | 2004.12.19 17:14

インターネットで紹介されたものだけでなく他の作品も見てみたいと思っています。京浜地区でまた個展開催の予定はないのでしょうか。どなたか、何か情報がございましたら教えていただければ幸いです。

投稿: 小松 昭 | 2004.12.26 22:19

サイト管理者より
木下氏の画集についてのご質問には、直接メールでご返事しております。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.02.24 09:34

木下貴雄画伯の作品展開催の情報は聞いておられますか?
いつも気になって、ネットサーフィンして探している一人ですが、まったくヒットしません。
開催地域が日本の中であれば、どこへでも駆けつけるつもりでおります。
とにかく本物に触れたい一心です。
昨年年末、鹿児島の山形屋デパートでの開催時に駆けつければよかったと、後悔しきりです。
なにか教えていただける情報がありましたら、お返事お待ちしております。
わらおもすがる思いです。
よろしくお願いいたします。

あずき

投稿: あずき | 2006.02.10 14:38

あずき様、メールにてお返事しようと思ったのですが、アドレスが文字化けしていまして送れませんでした。
できましたら、右上のプロフィールのところから、直接私にメールをいただけますか?
よろしくお願いします。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.02.11 12:27

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