『物語消滅論 キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」』 大塚英志 (角川oneテーマ21)

今日は研修で発表でした。時間が足りず、言いたいことが言えなく終わってしまいました。まあ、自分の頭の中も実はグチャグチャのまま臨んだので、当然の結果かな。
さて、この発表でも触れた「モノガタリ」についての本。切り口は違うけれど、面白そうなので明け方読んでみました。けっこう面白く、わかりやすく、すんなり読めました。でもどうでしょう。一般の人には、このサブカルチャー臭が鼻につくのでは。私はそっちの世界について、大好きというわけではありませんが、それほど抵抗のある方でもありませんので、すんなり入っていけちゃいました。そんな自分が怖い。
結局、著者は「文学よ、しっかりせい!」ということを言いたいようですね。実にまっとうな意見です。文学は死んだ、と言われて久しい。私もたしかに死んだと思うのですが、筆者はまだ、その文学とやらに期待しているようです。文学とは、ここでは小説と言っていいと思います。しかし、考えてみると、小説の歴史なんて、たかが100年くらいです。というか、言文一致以降、100年でその寿命を終えたのだと思います。それは単なる老衰であり、別に非業の死でも、自殺でもありません。死んだものに何を期待しようと言うのでしょう。はっきり言って、小説とは実に不自然なジャンルであり、特殊な時代の産物に過ぎないと、私は思うのです。
やはり「モノガタリ」の再定義をしないと、いわゆる日本の物語論はダメみたいですね。やってみます。
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