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2004.09.28

木下貴雄!(無名の画家の名前判明!)

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 26日づけのこのコラムで情報を求めていた、「無名の画家」のお名前が判明いたしました。無名の名前が判明とはちょっと変な感じですが。2ちゃんでも全然答えが返ってこなかったので、最後の手段(てか、最初の手段では?)NHKにメールしてききました。そして今日、丁寧なメールが来まして〜9月26日(日)放送「おはよう日本 日曜特集放送 絵に一生を奉げた画家」で紹介いたしましたお尋ねの画家名は、[木下貴雄さん]です〜とのお答えをいただきました。
 早速検索して画像も取り寄せました。う〜ん、やはりいいですね。エネルギーを感じます。本当に孤高の画家ですよね。生涯独身、ゴミ収集で日銭を稼いでは画材を買い、制作に没頭する。団体や展覧会、コンペには無関心。そして死後評価が高まる。ある意味パターンですが、それを実際にやるのは、やっぱりすごいことですよ。
 鹿児島の孤高の画家と言えば、田中一村も思い浮かびます。彼の作風も、自信に裏付けられた力強さを感じさせます。私には才能なんかありませんが、もしあったとしても、やっぱり生きているうちに名声を得たいと思ってしまいますよ。いわゆる天才は皆孤高なのかもしれません。社会とは相容れない存在なのでしょう。

木下貴雄遺作画集

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美術」カテゴリの記事

コメント

初めまして。
「木下貴雄 画家」で検索し、こちらに参りました。
実は、木下氏は父の後輩で友人でした。

 私も、生前、毎年行われていた高校の美術部OBたちによる「蔦の会」というグループ展で、何度もお目にかかっておりますし、父が個展をしたときには大層お世話になりました。

 彼は寡黙な感じな見た目とは違い(寡黙は寡黙でしたが)とても心配りの出来る方でした。
グループ展や個展へ行くと、いつも甲斐甲斐しくお茶やお菓子を勧めて下さったり、気にかけて下さいました。
 最後にお会いしたのは昨年の6月頃だったと記憶しておりますが、もうお会い出来ないとは今でも信じられない気持ちでおります。

 木下画伯の追悼展にあたっては、親友たちが中心となり、多くの先輩後輩たちが協力しました。
とてもすばらしい画集と個展が出来たこと、きっとご本人も喜んでおられる事でしょう。
有名になることは、恐らく望んではいらっしゃらないのではないかと思いますが。。。

 彼の絵をこんな風に感じて下さる方がいらっしゃった事を知り、なんだかとてもうれしい気持ちが致しました。
 私は彼のデッサンやパステル画がとても好きです。
そうして、多くの父の友人や知人の画家たちの中で、人として一番好きな方でした。
早すぎる死を悲しんでいる一人です。

投稿: yukarin | 2004.10.01 00:08

横浜市の清水と申します。
テレビで木下氏の絵を拝見し、心に強く衝撃を受け、どうすれば
木下氏の絵に接する事ができるかとインターネットで情報を探すことにしました。
個展などの予定がありましたらお知らせ願いたく、
また、遺作画集は書店で購入できるのか否か、
お教えいただければ幸いです。
このような気高い方が素晴らしい数々の絵を残された事に感動します。
たくさんの人に知ってもらいたい気もしますし、ご本人の思いを尊重し、そっとしておいて差し上げたい気もしますね。
では、恐縮ですが、どうぞ宜しくお願いいたします。

投稿: 清水健二 | 2004.11.01 18:05

清水さん、こんばんは。

 こちらのコメントにも付けさせて頂きましたが、木下氏と父が友人で、遺作展の企画に関わっておりましたので、少々ですが情報があります。

11月が一周忌となる為、南日本新聞社主催による遺作展が、鹿児島市の山形屋にて、11/10〜15に開かれる事になっています。
遺作画集は、その展覧会会場ではお買い求め頂けると思いますが、一般の書店には出回っておりません。

 あの短いテレビ番組でさえも、こんな風に感じて下さる方が何人もいらっしゃること、きっと木下氏も喜んでいるのではないかと思います。
又、何か情報があれば、是非ご連絡させて頂きたいと思います。

投稿: yukarin | 2004.11.01 21:33

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