鹿児島出身 無名の画家 情報求む!
今日の朝、7時半ごろ、NHKのニュースの中で、鹿児島出身の無名の画家についてのコーナーがありました。なんでも、最近61歳で亡くなり、東京のアパートから約3000点の絵が見つかったそうです。私の目はその放送を見て、本当に釘付けになってしまいました。信じられないくらい魅力的だったのです、その絵たちが。どうも鹿児島で遺作展をやったらしいのですが、ついうっかりその画家の名前を失念してしまい、インターネットで調べても、どうしても分からず(珍しい)、2ちゃんで質問しても、全然回答がありません(珍しい)。
その画風は印象派の影響を感じるものでした。とてもしっかりした基礎の上に、自身の個性を模索しているように感じられましたね。いわゆる繊細さと力強さを併せ持った感じでしょうか。中学生時代に描いた自画像も、本当に天才的な輝きを持っていました(暗〜い絵でしたが)。一時期画家になることをあきらめたようですが、どうしても絵筆を捨てられず、会社勤めをやめてからは、絵を展覧会に出したり、売ったりせず、ひたすら描き続けたそうです。
晩年、癌を宣告されてから、故郷鹿児島を回って描いたという何枚かのスケッチが紹介されました。絶筆になった沈みゆく夕陽の哀しくも明るく力強い色彩に心震えました。生き様も含め、たぶんこれから注目を浴びることでしょう。それが彼の本望かは別として…。
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