高橋宏 薄井明 Mini-Max 英単語倍増計画(郁文堂)
私にとって英語はあまり重要な存在ではありません。ただ、言語として、日本語との対比として、興味はあります。特に語源マニアの私としては、なぜこの単語はこういう綴りなのか、この音は何を象徴してるのか、といったようなことが気になってなりません。それを知るための素晴らしい教材が今日届きました。生徒が使っているのを見て、ものすごく欲しくなったのです。
この本は、接頭辞+語根で各単語を読み解き、その素性を明らかにしてくれます。例えばexpeditionはex(外へ)+ped(足)→足で外にでかける→探検、という具合です。ネイティヴの人に聞くと、こういう意識ほとんどなしに単語を記憶しているようですが(日本人の日本語の記憶も同様)。抽象的な英文になればなるほど、こういった構成の単語が多くなってくるのは事実ですので、受験やtoeicなどの対策としても有効かもしれませんね。日本語でも、高度な文章ほど、抽象的な漢語が増えます。知らない漢語に出会っても、その漢字一つ一つと、組み合わせを見れば、大概意味が分かるというのと、基本的には同じ原理だと思います。
言葉にせよ、物にせよ、人にせよ、その素性を知る、性格を知る、愛情を持って接するということが、それらを忘れない条件だと言えるでしょう。私は記憶力がもともと劣っている上に、最近特に物忘れがひどいので、この方法が唯一の暗記法なのでした。
Amazon Mini‐Max英単語倍増計画
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