ジョアン・ジルベルト 『ジョアン・ジルベルトの伝説』

いつの間にか、このCDも廃盤になってました。なんか御自身とレコード会社の確執が原因とか。私は何気なく買ったのですが、日本には3000枚しか入ってこなかったそうです。買っといて良かった…。いまやオークション物ですからね。
それにしても、ジルベルトってすさまじい天才ですね。このアルバムは初期の3枚のアルバムからのベスト38曲を集めたものです。何しろ70分以上聴いていても、全くあきることがありません。この頃(1960年前後)というのは、まだまだボサノヴァというジャンルが定着していないと思うのですが、何でしょう、この存在感!安定感!…当時の人々には本当に新鮮に響いたでしょうね。突如として一つのジャンルを作ってしまう天才青年の姿がここにあります。この後、アメリカでジャズで出会い、ゲッツらとさらなるチャレンジに邁進していくわけですが、私としてはこの頃の純粋なジルベルトが好きですね。
独身時代、このCDを買って大いに刺激を受けた私は「ジルベルト奏法」なる楽譜まで手に入れ、慣れないギターなんか練習しちゃいました。もちろん、全く弾けるようになりませんでしたが。しかし、それらの楽譜に触れてみて、彼の天才ぶりがさらに良く分かりました。ボサノヴァって本当に複雑な和音でできているのですね。不協和音の連続が、こんなにもやわらかく美しいものだとは…音楽観が一変しました。
参考CD Amazon ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー
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