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2004.08.07

梅若薪能 (神はなぜに怒りたもうたか?)

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 おめでとう、ジーコジャパン!感動をありがとう。しかし、試合後がいけませんでしたね。中国の国民感情もわからないではないですが…。
 興行というのは中身だけ良ければよいというものではありません。全てに満足できる興行が実現するのは奇跡的なことです。
 実は、今日は毎年楽しみにしている浅間神社での梅若薪能だったのです…しかし、なんといってよいか。芸大で能楽師を目指している教え子に言わせると「空前絶後」の公演だったそうで。
 まあ、天気のことは仕方有りません。薪能は神様に対する奉納の意味もある訳ですが、日本の神様というのは気まぐれですし、すぐ怒りますから、あの神社での雷雨は、私としては全然受け入れられるものでした。しかし、その後の対応の不手際と事前の準備不足は、結局我々オーディエンスだけでなく、パフォーマーの緊張感までも殺いでしまう結果となりました。残念。
 それでも、ある意味違った視点でプロのパフォーマンスを観察することが出来、私としてはいい体験だったとも言えます。「松風」における世阿弥のシュールな表現、野村萬斎の圧倒的な存在感、一噌隆之の変幻自在の笛の音など、充分心に残るものでした。
 来年こそは神苑で幽玄の世界を体験できるよう(神様に怒られないよう)、明日からまじめに生活します!?

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