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2004.08.11

『ロゴスに訊け』 池田晶子

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 女性の哲学者というのはちと珍しい。
 現代は男女共同参画社会ではありますが、やはり分業というのは大切で、それぞれの得意なことをやるべきだと思います。無理はいけません。例えば科学は男の方が向いてますね。男は常に不安だから、つまり自分の存在に自信が持てないから、ついつい世界のいろんなものを自分の支配下に置きたくなる。その象徴が科学だと思います。
 よく言われることですし、自分も実感としてよくわかりますが、結局、毎日の生活と新しい生命を作り出すのは女性であり、男はそのことに非常なコンプレックスを抱いているのです。だから、男女平等あるいは極端にフェミニズムなんかを唱えると、社会のバランスが崩れちゃうわけです。せいぜい男をいばらせておけばいいのに。まあ、現代社会が女性を男性化してしまったのが先かもしれませんが。
 で、で、この本はタイトルだけ見ると、女性がロゴスを語っているかのようだけれど、読みながら、ありゃりゃ看板に偽りありじゃいないか、と思ってしまいました。ぜんぜんロゴスじゃないんだもん!たしかに語る内容は現代哲学をベースにしたものです。でも、語り口はほとんど感情的。男性の文章ではありません。いや、こういう物書き男もいるな。女々しいヤツ(差別発言ではないですよ)。
 とにかく読めば分かりますが、タイトルは「パトスに訊け」です。ああ、楽しかった。

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