『女優霊』 中田秀夫監督作品
夏がく〜れば思い出す〜この映画。今日学校で上映しました。私はもう20回以上見てますし、なにしろタースク!がマジでやばい状況なので、隣の部屋から漏れてくる悲鳴を聞きながら、コンピュータに向かっていました。上映が終了すると、みんな青ざめた顔をして出てきました。
いや、怖すぎです、この映画。それもリアルな怖さ。例えばアメリカのホラーなんか、何回「ギャ〜!」と言わせるか、何回コワイやつが突然出てくるか、が勝負って感じで作られてますよね。これは違います。何回「ギャ〜!」と言わせないか、何回出てこないか、で勝負しているのです。出そうで出ない…これほど怖いことはありません。空間の使い方が上手すぎる!
監督の中田秀夫さん、東大出てるってことで、成人映画の世界では有名だった人です。「のぞきナンパ道」は劇場で観ました(卒業生の女の子!で成人映画マニアの子がいて、薦められたのですよ)。女優霊が一般映画デビュー作だと思います。その後「リング」を監督して、一躍スター監督になりましたよね。でも、私はこの作品が一番好きです。怖いだけでなく、とても繊細に作られています。低予算でも、映画への愛情があれば、こういうふうに仕上がるということです。ちなみに16ミリ!です。
それにしても、チラリズム=霊のリアリズムですね(経験者は語る)。ああコワ…。
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