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2004.08.31

iMac(三代目)欲しいなあ…

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 今日、新型iMacが発表になりました。いいですねえ。シンプルで。最初はちょっと無個性かなあと思いましたが、だんだん欲しくなってきた…。実用的に場所をとらないのがいい!
 現在自宅で活躍中の初代iMac(ボンダイ)は、もうじき6歳になります(まだまだ元気)。ボンダイが出た時のあのトキメキは本当にすごかった。モノにあれほど興奮したことはなかったなあ。そのころ私はマニアックにtownsを使っていましたが、カミさんがLC630を所有しており、ちょっといじらせてもらってすぐにMacのとりこになってしまったのでした。そして、キャンディカラーが出る直前にボンダイ購入、マカーの仲間入り。仕事場ではもうすぐ4歳になるPowerBook(pismo)を使っています。これもチタニウムが出る寸前、いや出てすぐですな、最後の一台!という感じで買いました。
 ボンダイとpismoはデザイン的にも最高無二だと思っています。愛着のレベルが普通のモノとは違います。永遠に使い続けたい…。
 二代目iMac(大福)はちょっと私には辛いデザインでしたし、スペック的にもお値段的にもあまり魅力を感じなかったのですが、今回の三代目はG5ですし、お値段もかなりお買い得ですから、食指が動きます。まあ、恋人のどちらかが永眠したら買いますよ。しばらくはボンダイとpismoを愛し続けましょう。若いヤツに目が移らないようにしなくちゃ。
Amazon Apple iMac G5

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2004.08.30

芸能花舞台   特選・伝説の至芸  「中能島欣一」

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 今日も運命的な番組を見ることができました。
 昨日夜8時に一度就寝し、今日の午前0時に起きてテレビをつけました。もちろんアテネオリンピックの最終競技男子マラソンを見るためです。だいたいマラソンというのは前半は退屈なものなので、まずドキュメント'04で九段高校の赤フン訓練を見て、それからいつもの通りプロレス中継でも見ながら、時々マラソンの状況を確認しよう、などと考えていました。それで、適当にザッピングしていたら、聞き覚えのある曲と音色が!
 そうです。私の最も尊敬するミュージシャンの一人、人間国宝中能島欣一先生が御自身のオリジナル曲「三つの断章」をプレイなさっているではないですか!山田流箏曲を志す人ならずとも、この人のこの曲の演奏を聴いたら、必ずぶっ飛びます。今日はNHKの秘蔵VTRから3曲放映されましたが、中でも「新ざらし」での三絃の演奏!箏の演奏家としてあまりに有名ですけれど、三絃もちょっと普通じゃないすごさですね。見た目的にも、箏、三絃ともに人と違う印象を与える演奏です。洗練された美しさは正直なく、おどろおどろしさというか、古語で言えば「いとあさまし」って感じですね。
 ワタクシ秘蔵のレコード…中能島先生が箏・三絃・唄の3役をこなし、多重録音した幻の名演…を、地下室から引っ張り出してきて、久しぶりに聴いてみます。そして、近いうちにおススメします。
参考CD Amazon 六段・春の海〜筝曲の神髄

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2004.08.29

こころの時代〜宗教・人生 「優劣のかなたに」 大村 はま

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 オリンピックでも見ようかと、早朝テレビをつけると、なんとそこには、我が恩師大村はま先生のお顔が。先日の講演の中で、ずいぶん大村先生のお言葉やら実践を引用させていただいたのですが、こういうタイミングで、久しぶりに元気なお姿を拝見できるとは。この番組はどうも今年の1月に放送されたものらしく、私は見落としていたのでした。しかし、ほとんど偶然、こうしてこんな時間に全て見ることができたことには、なにか運命的なものを感じずにはいられません。今年98歳になられると記憶していますが、なにしろ矍鑠としておられました。四半世紀前と全くお変わりのないお姿とお言葉に、思わず涙してしまいした。
 私にとっての「師」とは、まさにこの人です。今日また再確認しました。思わず正座して師の言葉に耳を傾けている自分がそこにいたのです。私が講演で引用させていただいた「仏様の指」のお話。御本人も師と仰ぐ方から聞き受けたとのことですが、それが大村先生によって私に受け継がれ、そして私がそれを若い先生たちの前で披露したわけで、なるほど教育というのはこのように綿々と命を継いでいくものなのだなあ、と感じ入りました。もちろん、私はそんなたいそうな使命を全うできるほどの人間ではありませんが。
 私も先生として、そろそろ充実期を迎えるべき年齢となりました。もう一度、師に教えを乞おうかと思いました。

追記 大村はま先生は、平成17年4月17日にお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈りいたします。なお、先生の残された最後の詩「優劣のかなたに」をこちらに紹介させていただきました。どうぞお読み下さい。

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2004.08.28

ASTOR PIAZZOLLA & OSVALDO PUGLIESE    FINALLY TOGETHER

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 火祭りが終わると、富士北麓は秋。それにしても今日は寒かった。なんと、ストーヴたきました。8月なのに!ウチの辺りは、最高気温14度ですから。静岡の真冬の最高気温と同じではないか!まあ、いいや。ここからまだ30度くらいは下がるわけですから、寒いなんて言ってられない。
 と、いうわけで、今日は暑い(熱い)CDに感激しました。ピアソラです。今度コンサートでピアソラを3曲ほどやることになり、勉強のためにCDを借りてきました。いやいや、ホントにいいですねえ。このライヴアルバム、ピアソラのいわゆる六重奏団時代の名盤だそうで、プグリエーセ楽団と競演というのは、この世界では歴史的なことらしい…正直タンゴについても私は不勉強です。
 さすがピアソラは、クラシックそれも特にバロックに強い影響を受けているということで、私の耳にもすんなりと入ってきます。センスの良い楽曲、非の打ち所のない演奏、客席と演奏家が一体化したエネルギッシュな雰囲気、確かにすさまじい名盤ですね。
 ピアソラの音楽、実際弾いてみると、これがまたヴァイオリンにピッタリ。気持ちいいったらありません。いやあ、まだまだ(知ってるけど)知らない音楽がたくさんありますねえ。それらを一つ一つじっくり聴いたり弾いたりしているだけで、人生はとっても楽しく充実したものになるでしょう。いやはや、人生は短かすぎますな。
Amazon Finally Together

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2004.08.27

榊 莫山   書のこころ  (NHKライブラリー)

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 いい本です。ぜったいにおススメです。
 これは、十年以上前に「人間大学」のテキストとして出版されたものの改訂版です。日本の書家16人を取り上げ、それぞれの人となり、人生、作品について闊達に語っています。莫山先生、書・画・詩の天才であることは誰もが知っていますが、私が今回あらためて(十年ぶりくらいに)読んでみて感じたのは、文がうますぎる!ということです。簡潔にして無駄がなく、流麗で奔放、知性的でありつつ詩的。私にとっては完璧に近い文章でした。
 今までどこか遠い存在だった書家たちが、今ここに現れて、目前で筆を揮っているかのように感じられます。こういう人がたまにいるんですよね。文筆家ではないのに、さりげなく超一流の文章を書いてしまう人。うらやましい限りです。やはり、何かホンモノを会得しているからこそできるのでしょう、そういうことが。
 莫山先生が紹介している書の中で、私のお気に入りとなったのは、佐理の「詫び状」と、良寛の「いんきんたむし」です。決して作品として書いたのではない、ましてや芸術として残そうとしたのではない、しかし、その美しさや洒落っ気、禅味というものは、一級品です。本来の書のあり方を示して、悠然と、しかし飄々としてそこにあります。
 アートをきどり、しかしコンペには殊の外熱心な今どきの書家たちは、こういうものを見て、何を思うのでしょう。

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2004.08.26

吉田の火祭り

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 今日は吉田の火祭りです。これはおススメしていいものやら、ちょっと躊躇します。なぜなら、日本3大奇祭とかいう割には、大した盛り上がりがないからです。ほか二つの奇祭はいったいどこの何祭りなのでしょう。何かで見た気もしますが、たしかどれもパッとしなかったような…。
 だいたい「奇」の意味は「あやしい」なのか「すぐれている」なのか、分かりません。富士山の鎮火祈願がそのルーツだということは分かるのですが、日本一の富士山のメインフェスタにしては、ちょっとパワーに欠ける気がするのです。正直松明が燃えているだけです。大松明とはいいますが、びっくりするようなものではありません。神事自体もそれほど「奇」ではないですし。 おそらく本当に古い形というのは残っていないのだと思います。古記録などが残っているなら、しっかり復元してほしいですね。
 木花咲耶姫は旦那さんのニニギに疑われて、富士火口中に飛び込んで自殺しました。その際、火中からいわゆる火の3神が生まれたわけで、その内の一柱である山幸彦の孫があの神武天皇なのですから、もっと盛大に厳かに祭りが行われて然るべきだと思いますよ。何しろ天皇家の直接の祖先ですからねぇ。まあ、そんなこと地元の人も知りませんし、仕方ないかあ。
 プロレスの「火祭り」の方が面白いかも。

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2004.08.25

『赤ちゃんと脳科学』 小西行郎 (集英社新書)

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 ある大学のAO入試での課題図書となっている本です。私も指導するために読んでみました。
 今世の中では脳科学が大流行です。特に育児の分野では、子どもの脳を早期に刺激することが、ブームを越えて、なんか義務のようになっています。たしかに周囲を見ると、英語に音楽に水泳に、3歳とか4歳の子どもたちはとても忙しそうです。大変ですね。
 ウチは全くそういうことをやっていません。やる必要性を感じないからです。自然に遊んでいれば、それでいいと思うのですが。世界史に名を残した天才だけとってみても、誰も早期教育なんて受けてませんよ。
 この本は、脳科学の立場から、そういった迷信、特にお母さん方の思い込みに対して警鐘を鳴らしています。早期教育は小さな脳に過度な負担を与えるというわけです。脳科学の流行が、非科学的な迷信を生んだことに、責任と困惑を感じているようですね。
 面白いのは、最終的に「親が子どもの手本となれ」と言っているところでしょうか。結局、科学ではなくて、大昔から言われてきた当たり前の結論に至ってしまっているわけです。それで充分なのでしょう。しかし、今も昔もそれが難しいことなのです。そこに不安を感じる親たち、ある意味コンプレックスを抱えた親たちが、悪徳商売に乗らされている、ということでしょう。 本当にご苦労なことです。
Amazon 赤ちゃんと脳科学

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2004.08.24

気合いだ! ありがとう! 浜口親子

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 今日は生まれて初めて講演というものをさせていただきました。憧れだったんですよね。演台の上のあの(何ていう名前なのかなあ)コップをかぶった水差しとおしぼり。
 結果としてはかなり気分良くお話させていただきましたが、実を言うと、昨日からテンションが下がってしまっていて、こりゃヤバイなあ、と思っていたのです。何しろ、私は何をやるにしてもアドリブ、つまり準備や練習をしないで(怠って)臨むという、とんでもない危なっかしい人生を歩んでいますので、その場でのノリというか、テンションというか、つまりは「気合い」が成功の可否を握っているわけです。当日の朝になれば、だいたい気合いが入るものなのですが、朝4時に起きてみると、あれ?全然気合いが入っていないのです。五輪の体操などを見て、無理やりテンションを高めようとするのですが、全然×。そんな私を窮地から救ってくれたのが、浜口親子のインタビューだったのです!内容は皆さんご存知と思いますから、ここには書きませんが、とにかく感動しました。そして、私に超一級の気合いを注入してくれました(単純だなオレ)。
 私は昭和61年日本武道館での「アニマル浜口vsジャンボ鶴田」を思い出しましたね。玉砕した浜口父が「負けたあ〜!!」と絶叫したあの試合。勝敗を越えた感動…父から娘へしっかり受け継がれています。
 ありがとう!浜口親子!
Amazon アニマル浜口 最後は勝つ!

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2004.08.23

松田聖子 『Bible II』

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 ここ数日すごい展開ですね。リン・ドウソン→ビリー・ホリデー→松田聖子ですか。自分でもわけわからなくなりそうです。
 この二枚組ベストアルバム、実は私の愛聴盤です。ちょっと最近はご無沙汰だったのですが、歌好きのカミさんと娘たちに聴いてほしくて(歌ってほしくて)引っ張り出してきました。
 松田聖子は高校時代からかなり好きでしたね。大学時代には松田聖子バンド(生ボーカル、ウッドベース、ヴァイオリン、ピアノ…つまりアンプラグド!)などやったりしてましたからねえ。
 まず、歌が上手です。無二の声質と完璧な音程!個性的な歌唱スタイル。私は非常に高く評価してますよ。そして、やはりルックスも含めた存在感。このジャケット写真を見て下さい!そう、自分が見たつもりが、つい見つめられちゃったでしょう。これは衝動買いを誘います。そういう意味で彼女は、美空ひばりの後を継ぐ唯一のカリスマ歌手かもしれませんね。四十ウン歳になった今でも、そのほとんど全ての魅力を失わず持っている…特に十代のころの声質を保っている…のは驚くべきことです。
 最近のライヴも素晴らしいそうですね。ぜひ行ってみたい。
 今回改めて聴いてみて、楽曲のレベルの高さにも再びビックリしました。そりゃあ、作詞作曲陣を見れば納得ですが。御本人の作詞作曲能力もなかなか大したものですし。
 こういう歌手はしばらく出ないでしょう。
Amazon Bible II

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2004.08.22

都留音楽祭 無事終了! 古楽→ジャズ

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 受講生コンサート、さよならフリーコンサートも無事終了し(私のヴィオラやヴァイオリンは事故だらけで、ハッチャー先生に怒られましたが)、第19回都留音楽祭が閉幕しました。本当にドップリと古楽に漬かった五日間でした。スタッフの仕事は正直大変ですが、皆さんの充実感あふれる表情に救われて、何とか今年も乗り切ることができました。ありがとうございました。
 来年は記念すべき20回目の開催。実行委員会としても、例年より早くから企画立案し、盛大とは言わずとも、心に残る音楽祭にしてゆきたいと思っています。ぜひ、ご参加ください。
 さて、あんまりにも古楽漬けでしたので、なんか違うジャンルの音楽を聞きたくなりました。「歌・言葉・英語」という流れからか、そこで手にしたCDは「ジャズ・ヴォーカル★ベスト・セレクション」。ディスカウントストアで1980円で買った3枚組のものです。これは本当にお買い得でした。48曲の珠玉のスタンダードナンバーを、30人以上の名歌手たちが歌い上げています。それぞれの持ち味が存分に発揮された名演ばかりですね。どれがいいなんて、とても言えません。美しいメロディー、聞き取りやすく美しい言葉、余裕の中で完全にコントロールされた歌声。
 やはり同じですね。ジャンルを越えた真理。私も歌う(語る)ように楽器を奏でたいものです。

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2004.08.21

都留音楽祭 4日目 クロージングパーティー

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 音楽祭4日目。毎年私にとっては辛い日です。スタッフとしての疲れもピークに達していますし、やはり何といっても、恒例クロージングパーティーのネタづくりが本当に辛い…。皆さんには何とか楽しんでもらえているようですが、やる方としては、人生最大の困難の一つです。お笑い芸人ってこんな苦労を毎日味わうんですね。立派です。
 このパーティー、ある意味音楽祭のメインイベントです。すさまじい高度な技(宴会芸)の応酬。今年も、このパーティーだけを観賞しに、わざわざ会場にかけつけた方が何人もいました。
 私の出し物、知る人ぞ知る「お琴ブラザーズ」も結成19年。今までそうそうたる方々との共演を実現し、あらゆる国の音楽を琴で奏でてきたのですが、最近は相棒(兄弟?)の出演が叶わず、正直きつくなってきています。
 今年は山田流箏曲をたしなむ15歳の少年を勧誘し、琴2面と、6月に買った例のミニミニ琴を使って、パーセルのグラウンドをやってみました。ちょっと練習不足で、自分たちとしてはやや不完全燃焼に終わってしまいましたが、付け焼き刃にしてはまあまあでしょうか。
 ちなみに昨年は杉山佳代さんとクープランの「恋のうぐいす(ホール)」競演、一昨年は…伝説の出し物、「●ントネッロ」!本当に伝説になっているようですね、いろいろな所でウワサになってました。
 ああ、来年何やろう。頭痛いです、ハイ。

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2004.08.20

都留音楽祭 3日目 古楽・歌・言葉

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 一日中音楽祭の会場に詰めているので、ニュースを見る時間もありません。たまにはこのように日常から完全に隔離されるというのもいいものです。実際、全国各地から参加されている受講生の皆さんも、ここ生黄泉の国で夢のような毎日を送っておられるようです。私も、家族は秋田に置いてきましたし、心置きなく古楽の世界にドップリ漬からせていただいているわけです。職場の皆さんごめんなさい。大いにリフレッシュしてがんばります!
 この音楽祭の良いところは、プロ・アマ・スタッフ、それぞれの距離がとても近いことですね。もともと狭い世界ですから、当然かもしれませんが、一流の方々と気軽に合奏できるということは、何よりの魅力ですね。
 今日は雑用ついでにリン・ドウソンさんのレッスンを少し見学しました。まず、感動したのは美しい英語です。あっ英語ってこんなにきれいだったんだ!音楽を志す前は言語に興味を持っておられたとか。
 歌と言葉は切っても切り離せない関係があります。楽器をやっているものにとっては、少しうらやましくもあります。まず言葉があって、それがメロディーを生む。そのメロディーを自分の体で上手に表現できない人が楽器をやる。少なくとも自分はそうですね。
 リン先生の「あなたは、うるさい歌手になりますか、かしこい歌手になりますか」という言葉がなぜか印象に残りました。

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2004.08.19

都留音楽祭 2日目 リン・ドウソン ソプラノリサイタル

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 都留音楽祭は2日目。今日のおススメは、やはりリン・ドウソンさんの演奏会でしょう。リン・ドウソンさんは、世界一のソプラノ歌手の一人と言っていい存在です。そんな方が、この小さな町にやってきて、日本人のアマチュアたちにレッスンをしてくれるなんて、本当に夢のようです。
 そのリンさんのリサイタルが今晩行われました。いやあ、それこそ夢のような素晴らしさでした。魅力あるプログラム、魅力ある共演者たち。昨日もそうでしたが、大変贅沢な経験です。それにしても、リンさんの歌唱のすごさ…なんと言ったら良いのか。本当に余裕があるのです。音域的にも音量的にも、かなりの余裕を残して歌っています。ですから、すみずみまで完璧に自分の声をコントロールできているわけです。
 声が美しいなあとか、上手だなあ、と感じるのではなく、音楽自体の美しさ…モンテヴェルディがこんなに美しく聞こえたのは初めてです…に感動できたのです。おそらく自己表現として歌っているのではないのだと思います。彼女は、音楽の本来持っている美しさを、忠実に引き出そうとしているのではないでしょうか。そんな気がしました。
 だいぶジャンルが違いますが、今日二つ目の金メダルを獲った北島康介選手の泳ぎを見ていて、似たような印象を受けました。運動自体の美しさ。自己主張ではなく自然体でしたね。そして完全なる自己コントロール…。

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2004.08.18

都留音楽祭 初日 オープニングコンサート

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 毎夏の楽しみ、都留音楽祭。私はもう何年も実行委員として参加させていただいています。
 私が大学三年生の時、母校を舞台に始まったこの音楽祭。当時まだまだマイナーだった古楽の世界に憧れていた私にとって、この音楽祭は運命を大きく変えるきっかけとなってくれました。
 あれからもう19年。全国の音楽祭の多くが、何らかの理由で終止符を打たざるを得ない状況の中、よくぞ続いています。このアットホームな雰囲気、手作りの雰囲気がいいのでしょう。実行委員としてその一端を担っていることに誇りを感じます。
 今日は第1日目、講師陣のオープニングコンサートがメインディッシュです。今日も本当に贅沢なメニューを堪能しました。ステージに3台のチェンバロとフォルテピアノ。西洋の古楽の間に東洋の古楽。そして何といっても一流の演奏。うぐいすホールの美しい残響とともに至福の時を演出します。これだけいろいろな奏者の、いろいろなジャンルの音楽を聴く機会は、東京でもそうそうないでしょう。今日の奏者と曲目については、うぐいすホールのHPで御覧になって下さい。
 その中で、私の心に特に強く残ったのは、上杉先生と吉沢先生による「邂逅」でした。いわゆる現代物で、一歩間違えばキワモノになってしまう可能性のある楽曲でしたが、お二人の見事なセッションは、音楽の原点が「対話」であることを思い出させてくれました。

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2004.08.17

長野県松代町鎮座 『黒猫大明神』

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 もうオリンピックが始まって4日目でしょうか。私がプロレスや盆踊りに酔っている間も、柔道や水泳での金メダル獲得の朗報が届けられました。もちろん私はオリンピック大好き人間ですから、できる限りリアルタイムで見ています。
 今どきの若者は全く…すごいですね。今日は富士山に帰ってくる日だったので、今朝の体操日本の復活を生で見ることはできませんでした。しかし、録画で見ても何度も体の中が震えますね。まあ、これは日本国民なら皆同様でしょうし、私がおススメする必要もないと思いますので、今日も五輪ネタではなく、お気楽ネタにします。
 今日、秋田からの帰りにちょこっと寄ってきたのがココ。あの皆神山の麓にあります。
 長野県の松代地区は、私にとって本当にいろいろな意味で興味のあるspotです。皆神山を中心とした霊的な伝説、出口王仁三郎との関係、重力異常、松代群発地震、松代大本営、朝鮮人の強制労働…本当に不思議な所です。
 そこにさらに加わったのがこの「黒猫大明神」。なんでも東郷元帥の飼っていた黒猫を祀ってあるのだとか。なぜ、ここにこんなアヤシイ神社が?不思議です。のぞいてみると堂内一面に、黒猫、くろねこ、クロネコ、Black cats…私は「ダ・ヴィンチ」の魔界特集かなんかで知ったのですが、意外に黒猫マニアにも知られていないようです。
 時間がある時にゆっくり由緒など調べてみたいと思います。

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2004.08.16

国の重要無形文化財 『西馬音内盆踊り』

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 昨日のプロレスとともに、今年初めて見ることができたのが、この西馬音内盆踊りです。秋田県羽後町の西馬音内(ニシモナイ…いかにもアイヌですね)地区に残る有名な盆踊りです(日本三大盆踊りの一つ)。
 子供連れだったので、盆踊り自体はほんの少ししか見ることができませんでしたが、いや〜ホントに素晴らしいものでした。ウットリ。ぜひ一度生で見てもらいたいものです。詳しく説明する紙面(?)はありませんが、とにかく色っぽいんです!踊り手の女性たちは、彦三頭巾や深くかぶった笠によって、自分の顔を隠しています。夜目遠目カサの内、と言いますが、まさに見えそうで見えないことによって、そのエロチシズムが増幅します。女性が見てもゾクッとするそうです。そしてあの爪先から手の指先までの統合されたラインの美しさ!少し焦らすようなあの歩み。そして、優雅にして大胆、しなやかにして挑発的な踊り。衣装の美しさは言うまでもありません。
 それらと対照的なのが、男性の奏でる音楽!繰り返しに依存しながら、即興的な瞬間の変化が魅力的なお囃子。下世話な内容を朗々と語る甚句。不思議な対照がたくさんありました。コントラストによって、あの世をこの世に映すわけです。
 夜遅くなればなるほど、もっともっと妖艶になると聞きました。絶対にもう一度、いや何度でも見てみたい、そう思わせる感動的な踊りでした。ふ〜。

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2004.08.15

プロレスリング ノア  皆瀬村大会

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 ノアの毎夏8/15の恒例行事、秋田県皆瀬村での大会に行ってきました。
 家内の実家から1時間弱の所で開催されているのに、去年までいつも15日に富士山にUターンせねばならず、涙をのんでおりました。しかし!今年は日程的にOK!念願が叶いました!残念だったのは、いつも会場となっている「とことん山」への道路が7月の豪雨で寸断され、急遽会場が村役場横の広場になったことです。
 まあ、それはいいや!とにかく家族と一緒に会場へ向かいました。湯沢市から稲庭うどんで有名な稲川町を通り過ぎ、どんどん山の中へ入っていくと、そこには周囲の風景に似合わぬ特設リングが!いやいやリングは、東北の田舎のおじいちゃんや子供たち、リングを囲む屋台、手作りのステージや「みちのくメルヘン」という手書きの看板やらと、妙にマッチしてました。
 さて、試合の内容は、地方大会らしい笑い中心のもので、これはこれで私は大好きなので、満足しました…と書きたいところなのですが、なんと、セミとメインを残して私たち家族は会場をあとにしてしまったのです!それは、突然の集中豪雨!またしても神の怒りか!この大会はお祭りの一環ですから、いわゆる奉納プロレスなのですが…。私の生活は改善されていなかったようですな…トホホ。
 一方、カミさんは、三沢にサインをもらったあげく握手してもらって、さらにお話までしてご満悦のご様子でした。

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2004.08.14

いざ秋田へ  霊山巡りの旅?

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 さて、今日から恒例の秋田への旅です。朝5時半に出発し、夕方5時半に到着しました。いつもの通り、山梨から長野、新潟、山形を経由して秋田入りしました。このコースなら、お盆の時期でもほとんど渋滞しません。夏のアルプスを抜けて、日本海沿いに走るこのコース、実に変化に富んでおり、12時間走っても全く飽きません。これが東北道だと…大渋滞に加え、単調な田園風景が延々と続く…正直堪えられません。
 あと、私にとってこのコースは霊山巡りの意味もあります。車の中から眺めるだけですが。
 「富士山」を出発し、まず長野松代にある「皆神山」。いろいろな意味でいわく付きの霊山中の霊山ですね。帰りにはお参りしていこうと思っています。その後は、「戸隠」「妙高」。このあたりも古伝承の色濃く残る地域です。そして、出羽三山「月山」「湯殿山」「羽黒山」。遠くに眺めるだけですが、ただならぬ雰囲気が漂います。近いうちに登ってみたいですね。ちょっと雰囲気的には熊野のようですね。つまり縄文です。そして、最後は出羽富士こと「鳥海山」です。この山もいろいろな意味で興味深い山です。出口王仁三郎も非常に重要視していました。頂上にある「大物忌神社」、その名前を聞いただけでもゾクゾクしますね。中腹まで車で登ったことがありますが、正直こわくてこわくてたまりませんでした。鳥肌立ちっぱなしでした。

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2004.08.13

ミナツネ 『みつあんず』

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 6月のこのコラムで紹介した「あんずボー」。もちろん我が家の冷蔵庫の中に数十本常備してあります。今回はネットで注文したのですが、ついでに「みつあんず」も一箱買ってみました。これもまた、駄菓子屋さんでは定番ですね。この甘酸っぱさは、まさに私の小学校時代の思い出そのもの。楽しい中に、ちょっぴり辛いこともありました。
 この港常という会社、浅草にある老舗なのですが、私の知る限り、あんず一筋ウン十年。包装にも「あんずのトップメーカー」とのキャッチフレーズが。いったいどういう規模の会社で、どういう人たちがこういうあんず菓子を作っているのか、一度見学に行きたいですね。
 駄菓子屋のあんずと言えば、あと串に刺したヤツがありましたね。あれはミナツネさんじゃなかったと記憶しています。
 ところで、駄菓子屋さん、根強いファンがいる割には、最近めっきり減ってしまいましたね。まあ、その根強いファンというのは、大部分が私のような、いわゆる大人ですから、当然ですが。子供たちが駄菓子屋に魅力を感じなくなってしまったのでしょう。
 あそこは、子供だった私にとって、親の目を離れた唯一の経済活動の場だった気がします。お金の使い方はもちろん、店主や客とのやりとりから、いろいろな社会性を学んだ気がしますが。

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2004.08.12

ペルセウス座流星群2004

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 天文ファンにとっての夏の風物詩、ペルセウス座流星群が今年もやってきました。今年は月の影響もほとんどなく、久々に絶好の観測条件です。
 ちなみに我が家の庭の、昨夜の気温14度!真夏日連続記録とか言われている皆さんには申し訳ないくらい寒い!!まじです。まあ、それでも、庭に出れば6等星まで見えるという環境は有難いですね。
 一度9時に寝て、2時に目覚め、庭に出て天頂を中心に眺めていましたが、大体平均1分間に一つというところでしょうか。等級的には3等あたりの地味なものがほとんどでした。最も明るいものがマイナス2等程度、しかしこれは散在流星でした。こんなもんかなあ…3年前のあの夜を体験してしまった私は、もう普通の流星群では満足できない体になってしまったのです…。
 そう、その夜のお相手は猛獣?しし座流星群だったのです。あれはもう一生体験できないでしょう。まさに流星雨でしした。マイナス級が1秒間に3個ペースでしたからね。
 あと、これはちょっと辛い話なのですが、19年前、ペルセ観測のために富士山5合目にいた私たち天文同好会は、日航機が御巣鷹山に墜落する閃光を見てしまったのでした。何も知らない私たちは、普通に観測して一晩で520ほどの流星を記録しました。翌朝下宿に届けられていた新聞の大見出しを見て、ぞっとしたのです。流星は死者の魂だというのは本当かもしれません。

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2004.08.11

『ロゴスに訊け』 池田晶子

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 女性の哲学者というのはちと珍しい。
 現代は男女共同参画社会ではありますが、やはり分業というのは大切で、それぞれの得意なことをやるべきだと思います。無理はいけません。例えば科学は男の方が向いてますね。男は常に不安だから、つまり自分の存在に自信が持てないから、ついつい世界のいろんなものを自分の支配下に置きたくなる。その象徴が科学だと思います。
 よく言われることですし、自分も実感としてよくわかりますが、結局、毎日の生活と新しい生命を作り出すのは女性であり、男はそのことに非常なコンプレックスを抱いているのです。だから、男女平等あるいは極端にフェミニズムなんかを唱えると、社会のバランスが崩れちゃうわけです。せいぜい男をいばらせておけばいいのに。まあ、現代社会が女性を男性化してしまったのが先かもしれませんが。
 で、で、この本はタイトルだけ見ると、女性がロゴスを語っているかのようだけれど、読みながら、ありゃりゃ看板に偽りありじゃいないか、と思ってしまいました。ぜんぜんロゴスじゃないんだもん!たしかに語る内容は現代哲学をベースにしたものです。でも、語り口はほとんど感情的。男性の文章ではありません。いや、こういう物書き男もいるな。女々しいヤツ(差別発言ではないですよ)。
 とにかく読めば分かりますが、タイトルは「パトスに訊け」です。ああ、楽しかった。

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2004.08.10

『言語の脳科学』 酒井邦嘉 (中公新書)

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 おもしろい本でした。難しそうなタイトルですし、300頁以上の大作なので、ちょっと不安でしたが、とても分かりやすく丁寧に書かれており、ついつい引き込まれて読了しました。さすが毎日出版文化賞をとっただけのことはありました。
 最近私は、暇さえあれば「ことば」のことばかり考えています。ちょっとしたアイデアがあって、なんとか形にしたいと思っています。その参考にと思って、「認知脳科学」の急先鋒である著者の本を手にしてみたのでした。
 内容は基本的にチョムスキーです。ちょっと洗脳されてるかな。あの天才に実際教われば私もきっと洗脳されますが。言語が文系だけで扱われてきたのは確かに間違いだったと思います。かと言って、科学で説明できるものではないですよね。私は読みながら何度も?マークを書き込みました。
 しかし、この人のアプローチには新しい発見がたくさんありそうです(あくまでありそう…)。かなり刺激になりました。この人、私と同い年のようですが、偉いですねえ、東大で物理学やって医学やって、え〜とMITで言語学と哲学やって、それで今東大の助教授ですかあ。頭いいんだろうなあ…。
 私は、じっくり腰を据えて一つのことをするのと、地道な実証作業が苦手なので、絶対に学者にはなれません(それ以前の問題かな)。私は違う方法で「ことば」(言語ではない)と対峙していきますよ!

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2004.08.09

山梨発 3バンド

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 山梨の音楽シーン(特にいわゆるインディーズシーン)は、なんか中途半端でパッとしない、と言われ続けていました。たしかにメジャーになったバンドは「島唄」のTHE BOOMくらい。BOOMも正直微妙(妙)だし。
 ところが、最近山梨出身のいいバンドがいくつかメジャーシーンに顔を出すようになりました。
 まず、レミオロメン。「3月9日」「アカシア」はヒットチャートにも入ってきましたね。
 続いて私が聞いたのがO-front。「さよなら」悪くないですね。来年あたりブレイクするかも。
 そして、今日耳にして、なかなかいいなあ、と思ったのが、フジファブリック。リーダーが富士吉田出身なので、このバンド名なのかな?バンド名は微妙(妙)でありますが、その音楽はなかなか渋い。新曲「陽炎」結構好きですね。シンプルですがメロディーに魅力があります。
 この三つのバンド、共通する所があります。それはカッコよく言えば叙情性。カッコ悪く言えば情けなさ(叙情性がないっていう意味じゃないですよ)。全然ソフィスティケイトされてないのです。普通なのです。それが心にしみるんですよね。
 日常的な素直さが受ける時代が来るんでしょうか。私は昔からそういう音楽を応援してるんですが。そろそろコマーシャルなロックには飽き飽きしてるんですが。

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2004.08.08

「神様の水」 杓子山水系の湧水

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 神様の水…娘はそう呼んでいます。今日も、この水を求めてやってきた車が、何台も連なって路肩に停められていました。県外ナンバーも目立ちます。この水、我が家から30分ほど車で走った山中の岩の割れ目から滾々と湧き出ています。
 その効能は多岐にわたります。皮膚病や内臓疾患、精神的な病にも効くとか。中でもアトピーに対する劇的な効果は有名なようです。私はなんとなく思いだした時に、ドライブがてら車を走らせ、その水をゴクゴク飲んで来ます。私は健康ですので、特にその効能を体感することはできないのですが、なんとなく霊験があるような気がします。気持ちが新たになるような気がするのです。
 どんな成分が含まれているのかは分かりませんが、その水を少しつけて手をもんでいると、すぐにヌルヌルした感じがしてきて、小さな泡が立ってきます。それが乾くと、もうお肌はツルツルスベスベになってしまいます。かなり多量のミネラルを含んでいるのは確かだと思います。
 今日その水を汲みに来ていた人たち、みんなたくさんのポリタンクを用意してきているのですが、さらにそれぞれオリジナルの道具を製作して効率的に水を集めていました。雨どいをカメラの三脚にとりつけたものや、お手製のフィルター装備のジョウロなどなど…。まるで発明コンクールのようでした。

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2004.08.07

梅若薪能 (神はなぜに怒りたもうたか?)

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 おめでとう、ジーコジャパン!感動をありがとう。しかし、試合後がいけませんでしたね。中国の国民感情もわからないではないですが…。
 興行というのは中身だけ良ければよいというものではありません。全てに満足できる興行が実現するのは奇跡的なことです。
 実は、今日は毎年楽しみにしている浅間神社での梅若薪能だったのです…しかし、なんといってよいか。芸大で能楽師を目指している教え子に言わせると「空前絶後」の公演だったそうで。
 まあ、天気のことは仕方有りません。薪能は神様に対する奉納の意味もある訳ですが、日本の神様というのは気まぐれですし、すぐ怒りますから、あの神社での雷雨は、私としては全然受け入れられるものでした。しかし、その後の対応の不手際と事前の準備不足は、結局我々オーディエンスだけでなく、パフォーマーの緊張感までも殺いでしまう結果となりました。残念。
 それでも、ある意味違った視点でプロのパフォーマンスを観察することが出来、私としてはいい体験だったとも言えます。「松風」における世阿弥のシュールな表現、野村萬斎の圧倒的な存在感、一噌隆之の変幻自在の笛の音など、充分心に残るものでした。
 来年こそは神苑で幽玄の世界を体験できるよう(神様に怒られないよう)、明日からまじめに生活します!?

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2004.08.06

ボウリング

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 今日は恒例の生徒たちとのボウリング大会でした。
 今日は通常の得点計算でやりましたが、私たちは、いつも特別ルールを考案して楽しみます。例えば、1投目の2投目乗(7|2だったら49点、ストライクだと10の0乗で1点)、奇数本はプラスで偶数本はマイナス(つまりストライク取ってしまうとマイナス10点)などなど、上手だと点が伸びないようにするわけです。そうすると、個人のレベルにかかわらず優勝が狙えます。というか、全然狙った通りにならないので、楽しいわけです。いかに盛り上がるかが私たちの目的ですから。真剣になったらダメです。ただ、1投目の2投目乗ルールだと、計算が大変。優勝者のスコアが34億7422万3016点とかになっちゃいます(笑)。
 純粋なスポーツとしては、ボウリングというのはなかなか厳しいものです。ほとんど自分との戦い。精神状態が全てです。完全な個人競技。他者とのアンサンブルも、かけひきもありません。とにかく最初から最後までベストを要求される。しいて言えば弓道なんかに近いかもしれません。ちょっとスポーツとしては特別です。
 今日は3ゲームやったのですが、私のスコアは144、160、221でした。3ゲーム目など、体力的には正直ボロボロだったのですが、それが自然な体の動きと諦念を実現し、ベストゲームになりました。なんか禅ですね。

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2004.08.05

井出醸造店 『二十一代 與五右衛門』

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 今日は、チェンバリストの渡辺敏晴さんと森洋子さんがウチに遊びに来ました。なんと贅沢なことでしょう。
 明るいうちから飲み始めて、ほろ酔い気分で大初見大会です。渡辺さんのガンバ、森さんのチェンバロ、私のヴァイオリンで、コレルリやら、マレやら、サントコロンブやらを夜遅くまで演奏しました。経験豊富かつ気心の知れた方々とのアンサンブルというのは、本当に楽しいものです。至福の時です(ご近所の皆さんごめんなさい)。
 さて、呑んだお酒ですが、渡辺さんご持参のビール、森さんご持参のしそ焼酎、そして、ワタクシの定番酒「二十一代與五右衛門」です。このお酒、地元河口湖の蔵元「井出醸造店」さんが作っている純米吟醸酒です。フルーティーな香りとさっぱりした飲み口、飽きの来ない後味、そしてお手ごろなお値段。自称日本酒マニアの私は、それなりに全国の地酒を飲み歩いたわけですが、結局地元河口湖のお酒に落ち着きました。
 限定酒ということで、地元以外では手に入らないようですね。これは是非全国区で売り出してもらいたいですね。ウチに遊びにいらした方皆さんに呑んでいただいていますが、大概気に入っていただけます。富士北麓へお出かけの際には、ぜひ御一飲あれ。
 ちなみに與五右衛門とは、代々受け継がれている店主のお名前だそうです。

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2004.08.04

『女優霊』 中田秀夫監督作品

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 夏がく〜れば思い出す〜この映画。今日学校で上映しました。私はもう20回以上見てますし、なにしろタースク!がマジでやばい状況なので、隣の部屋から漏れてくる悲鳴を聞きながら、コンピュータに向かっていました。上映が終了すると、みんな青ざめた顔をして出てきました。
 いや、怖すぎです、この映画。それもリアルな怖さ。例えばアメリカのホラーなんか、何回「ギャ〜!」と言わせるか、何回コワイやつが突然出てくるか、が勝負って感じで作られてますよね。これは違います。何回「ギャ〜!」と言わせないか、何回出てこないか、で勝負しているのです。出そうで出ない…これほど怖いことはありません。空間の使い方が上手すぎる!
 監督の中田秀夫さん、東大出てるってことで、成人映画の世界では有名だった人です。「のぞきナンパ道」は劇場で観ました(卒業生の女の子!で成人映画マニアの子がいて、薦められたのですよ)。女優霊が一般映画デビュー作だと思います。その後「リング」を監督して、一躍スター監督になりましたよね。でも、私はこの作品が一番好きです。怖いだけでなく、とても繊細に作られています。低予算でも、映画への愛情があれば、こういうふうに仕上がるということです。ちなみに16ミリ!です。
 それにしても、チラリズム=霊のリアリズムですね(経験者は語る)。ああコワ…。

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2004.08.03

THE YELLOW MONKEY (解散!)

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 ありゃりゃ…今日は朝からブルーな気分だあ。私の大好きなバンドTHE YELLOW MONKEYが解散を発表しました。
 21世紀に入ってから活動を休止していたのですが、やはり解散ということになりました。私は、10年くらい前から彼らの世界にはまっていて、アルバムはもちろん全部聴きましたし、ライヴビデオもいくつか持っています。それから全曲譜も。
 ポップでハード、ファッショナブルでマニアックという不思議な存在感を持っていたバンドでした。特にライヴパフォーマンスのクオリティの高さは、歴史に残ると思います。なんて、生で聴く機会を2回も逃してるんですが(仕事で)。
 吉井和哉さん、私と同郷で同世代ということもあって、とても身近に感じていました。彼の優れた詩的感性については、最近「随想駅伝」の「大切」に書いたばかりです。
 時代に流されない音楽性を持ちながら、商業的にもかなりの成功を収めた彼らですが、私同様それなりの年齢ですから、それぞれ自分のためにやっておかねばならないことが分かったのだと思います。4人とも素晴らしいミュージシャンですので、きっとこれからも活躍してくれると思います。
 また、骨太のロックバンドが一つ伝説になってしまいました。残念です。しかし、色褪せない名作をたくさん残してくれたのですから、今は心から感謝したいと思います。

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2004.08.02

森若香織さん

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 またセーラームーンネタです。最近では、生徒に原作のコミックを借りて読んでいます。実写ともアニメとも全然違いますね。内容はもちろん、それぞれのメディアによる表現の違いが興味深い。こうなってくると、ノベライズ版も読んでみたいところです。なんて、そんなものありませんが。自分で書いちゃおうかな!?まあ、それは冗談として、今日は意外なことを知ったので、ここに紹介しておきます。
 実写版で主人公うさぎのお母さん役を演じている方、なんかテンション高くてタダモノじゃないな、と思っていたのですが、なななんと、この方、あの人じゃないですか!そう、昭和を代表するガールズバンド「GO-BANG'S」のボーカル「森若香織」さんなのです!
 GO-BANG'Sと言えば「あいにきて I・NEED・YOU」ですね。なんかポップなイメージがありますが、つきあったバンドが、人生(石野卓球…)、筋肉少女帯(大槻ケンヂ…)、ばちかぶり(田口トモロヲ…)などなどと言いますから、かなりディープです。
 いやあ、昨日のカツァリスと椎名林檎もそうですが、意外なことを知るというのは、なんか楽しいですね。私の場合、ほとんどその情報はインターネットから得ています。やっぱりインターネットというのは、人間の脳の公開、接続、拡張なのですね。グーテンベルク以来の革命です。

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2004.08.01

カツァリス と 椎名林檎

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 先月のこのコーナーでおススメしたカツァリスのレッスン。その後もいくつか見ましたが、どれも素晴らしいですね。
 さて、今日はそのカツァリスさんからのご紹介で…じゃなくて、椎名林檎がカツァリスを紹介してるんですね、彼女の曲の中で。意外でしょ。
 彼女の歌詞には何人かのミュージシャンが登場します。ピストルズのシド・ヴィシャス、ニルヴァーナのカート・コバーン、その妻コートニー・ラヴ、う〜ん濃いメンバーですねえ。そして、なぜかカツァリスさん。名曲「ここでキスして」のカップリング曲「リモートコントローラー」に登場してます。「あたしのリモコンは何処? あの日のカツァリスをいま あたしはひたすらに只求め続けるのに」…あの日のカツァリスってどんなんでしょう。
 椎名林檎、私はけっこう好きです。椎名林檎の詩的世界、ある意味寺山ワールドです。作曲の才能もすごいですね。最近で言えば「りんごのうた」なんて、ありゃ作れませんよ、常人には。
 どういうわけか彼女、私の頭の中では、一見対照的なaikoとペアになって、おんなじひきだしに収納されています。そのひきだしには「才色兼備」のラベルが貼ってあります。
 なにはともあれ、祝活動再開!母親になった彼女の新境地に期待しましょう。

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