『学力があぶない』 大野晋 上野健爾 (岩波新書)

ずっと読まなくちゃと思っていたのに、結局今日まで読まずじまいだったこの本。来秋の研修での発表に備えて(しかたなく)読んでみました。
基本的に対談本なので、あっという間に読み終わってしまいました。たしかに納得いく話、満載でした。特に、冒頭の東海正之さん(ヴァイオリンの先生)の教育法に関するところ、共感することが多くありましたね。まあ、楽器の先生と学校の先生を一緒くたにしちゃいけませんが。私は恐れ多くも両方をやらせていただいてますので、それらをつなぐ大切さと難しさを分かっているつもりでおります。
こういう教育論や朝日の教育記事を読んでいつも思うのですが、教育について一家言持っていらっしゃる大学の先生方、1年でもいいので現場で働いてみてほしいですね。おっとこれを言っては大人げないか。評論家には誰でもなれますし、なっていいのです。私たちもプロですから、そういう批評に耳をかたむけることは大切なことです。自分も音楽や映画やお笑いや車や電気製品や…つまり自分の専門外全てについての立派な評論家ですし。
それにしても、学力低下だ、漢字が書けない、とか言ってる矢先に誤字(誤植)があるのには、大いに笑わせていただきました。初版本ならではですね。collect errors行きです。
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コメント
おっと「来秋」は伏線だったのね。
投稿: 貧乏伯爵 | 2007.03.07 10:54
来秋、はホントに翌年の秋の話だったんですよ。
この年にもあったんですけどね。
なんか毎年研究発表を押しつけられてるんで。
まあ得意のハッタリでテキトーにやってますが。
ちなみに「学力があぶない」の誤植は「捉えて」が「促えて」になってました。
弱肉朝食もそうですが、なんでこうなるんでしょうねえ。
単なる誤変換じゃないっすね。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.03.07 11:26
もちろん違うと思いますが、まだ手で活字を拾っているとしか思えませんね。
ただ、かつては悪筆(例:石原慎太郎)でも作家ごとの担当の活字工はそれを読みこなして版を組んでしまうと聞いたことがあります。写植にしてもそういう人がいたのではと想像されますが、いまやさらなる機械化でプロフェッショナルが業界から消えつつあるのでしょうね。
しかし、岩波、本社ビル大きすぎるぞ!
投稿: 貧乏伯爵 | 2007.03.07 11:46
なるほど〜。やっぱり手作業でしょうかね。
私もそうとしか思えないんですよ。
機械では不可能なエラーだと思うんです。
もしかして外国に発注してるとか…
ボランティアでもいいから校正やってあげたいですよ。
岩波さん、雇ってくれないかな。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.03.07 11:52
あ、元に戻ってしまいますが、7月時点での9月は来秋なのか、今秋なのかわからなくなりました。そこを突っ込んだつもりだったのです。14ヶ月前から準備はしないだろうと。
今年の秋は、英語だとthis fallあるいはcoming fall、そして来年の秋はnext fallで間違いなさそうですが、日本語の用法がどうなのかの自信がなくなりました。考えるとどっちもよさそう。あるいは秋になってから今秋を使うべきのか。今週、来週だと自信が持てるのですが。
英語に引っ張られて本来の感覚を失ってしまうのは悲しいです。
投稿: 貧乏伯爵 | 2007.03.07 13:01
実は、そこのところは難しいんですね。
いちおう、7月の時点で翌々月の9月は今秋で、翌年の秋が来秋だというのが、一般的な認識だと思います。
しかし、来(きた)るべき秋だとすると、すぐ先の9月も指しそうですよね。
基本、「今」「来」の使い方としては、ある「境」の前か後かというのがポイントのようです。
そして、その「境」は、「現在」ではなく、あるサイクルの(たとえば年とか週とかの)始点(あるいは終点)ということになるのではないでしょうか。
そうすると、英語とちょっと違うわけですか。
今日、next Saturdayって言ったら、今秋いやいや今週の土曜日ですよね?
ん?今、英語の先生に聞いたら、nextはあいまいらしいですよ。
文脈で読み取れってか?
う〜ん、なんか分からなくなってきたっす。
ゆっくり考えてみます。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.03.07 14:31