世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道
NHKで紀伊山地世界遺産登録記念番組をやっていましたね。熊野や吉野は憧れの場所です。なんとか今年中に訪れてみたい所ですね。
今回世界遺産に登録された一つの理由は、その多様性にあるとのことですが、なるほど、神道、仏教、修験道、民間信仰などが渾然としています。まさに日本的なるものの集大成です。深く豊かな自然という意味でも原日本を彷彿とさせます。魅力的ですね。
また、ある種の怪しさ(妖しさ)を醸しているのもいいですね。歴史的に見てもいろいろな物の怪が棲みついていますし。ゆっくり歩きながら、そんな空気を体で感じてみたいものです。
京都や奈良はほとんど朝鮮半島文化の昇華した姿ですよね。その点、熊野や吉野は日本的なるものという気がします。東北地方と同じ臭いがします。つまり、縄文なのでしょう。人間中心のシステム化した都市を作るのではなく、自然のシステムの中に溶け込んでしまおうとする。これこそ本来の日本人の生き方です。
ところで、紀伊半島は黄泉の国だと考えられていたようですが、そうすると「なまよみ」である甲斐の国は、まだまだ中途半端だということでしょうか。たしかにこの富士北麓の自然も、あちらに比べると若々しすぎますね。
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コメント
昨年末に熊野古道を歩き、熊野本宮に参拝しました。
先生のおっしゃる、『東北のにおい』という表現に納得!
時々現れる石畳、苔むした石や木、杉並木の中の古道、ずっと歩いていたくなるここちよさでした。(←この表現は京都・奈良っぽいけど)
高野山でケーブルに乗ると、夜は特に、うっそうとした木と山々が迫ってくる感じがしますが、「この中に飛び込んで溶け入りたい!」と衝動的に思ったことが何度かあります。
その時は自分ながらに「へんなの・・」と思いつつ、多分私はよほど高野山が好きなんだな。。と考えていましたが、それはわりと自然な衝動だったのですね。
そういえば高野山は、京都・奈良と、熊野・吉野の特色両方を持っているように感じます。
えっ、富士北麓は若々しいのですか?・・そうなんですか・・。ちょっと勉強しなくては。。何も知りません(´_`)
投稿: カズ | 2007.02.01 01:46
カズさんどうもです。
私、まだ吉野や熊野に行ってないんです。
もちろん高野山にも。
この前、3年くらい前の高野山のドキュメントをやっていたのを観たんですが、がぜん行きたくなりましたよ。
日本人と森との関係は深いですね。
昨夜も白洲正子さん関係の番組で、そういうことやってました。
富士山の樹海は若造なんです。
1200年くらい前の噴火の時流れた溶岩流の上に生えた木々なんで。
まだ1000歳ちょっとくらいの年齢なんですよ。
人間で言えば10歳ってとこですかね。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.02.01 06:33