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2004.07.20

Mew 『Frengers』

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 高校を卒業してからというもの、ほとんどロックのアルバムを買って聴くということがありませんでした。もちろんピストルズなきあと、時代的にロックは死んだと言われても仕方ない状況でしたが、それでもいろいろなアーティストがそれなりの新しいロックを模索して来たとは思います。そんな中で、芸術性を求める、いわゆるプログレッシヴロックというジャンルは、もともと反社会性を持っていませんでしたから、ある意味命脈を保ちそうな気がしました。しかし実際には、商業性という社会性を持ち合わせていなかったため、ほとんど消えてしまったと言ってもよい状態になっていました。
 今日おススメする「Mew」は、良い意味でプログレのテイストを取り入れたバンドです。デビューアルバムである「Frengers」は、私にとって久々に聴き込んだロックのアルバムになりました。デンマークの若者たち(二十代)の傑出したセンスは歴史に残るべきものです。力強さと繊細さを、複雑さと分かりやすさを、伝統的なものと新しいものを、それぞれ同時に持ち備えているのです。全曲傾聴に値します。彼らは映像の世界でもその才能を発揮しているようですし。注目ですね。なかなか2枚目が出ないのですが…。

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