フェルメール

朝BSでフェルメールの番組を見ました。フェルメールの不思議は、そのリアルさにあると思います。そのリアルさは、単に人間の見たままのリアルさではありません。世の中にはいろいろな分析があるようですが、私は、フェルメールの画集を初めて見た時、あっ、これはカメラの視線だ、と思いました。
遠近感から感じられる焦点距離が、人間の目のそれとは違うのです。ある時は望遠、ある時は広角。私たち現代人は写真を知っていますから、こういうふうに説明できるわけです。しかし、フェルメールはバロック期の画家ですから、写真を知る由もありません(初期のカメラのようなものはありましたが)。今日の放送の中で、フェルメールはキャンバスの一点にピンを打ってそこから糸を張り、放射状にいわゆる墨付をした、という解説がありました。なるほど、そこに謎を解く鍵がありそうです。
そして、もう一つ。明暗です。バロック期の画風の特徴は、もちろん光と影の対比ですが、フェルメールの明暗感は、他の画家たちとは一線を画しています。これが、まさに写真のラチチュードに近い、と私は思うのです。ですから、当時の人々の目には、フェルメールの絵は、ある意味不自然に映ったはずです。現代人にこそリアルでありますが。不思議です。
そういえば、フェルメールの絵を写真で再現している日本人がいましたね。
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