矢野沙織 『YANO SAORI』
若いのに偉い人、再び。録音時は16歳。う〜ん末恐ろしい。ジャズサックスの超新星のデビューアルバムです。先月2枚目のアルバムをリリースしたようですが、とりあえず1枚目を今日初めて聴きました。
うまいですね。ジャズはテクニックだけでどうにかなる世界ではありませんから、この「うまい」はクラシックの若手にありがちな「うまい」とは違いますよ。本当にうまいんですよ。チャーリー・パーカーだって言われても、私の耳には区別つかないところがたくさんあります。まあ、録音の質が違いますが、フレージングやら音色やらは、充分バードしてます。天才なんでしょうね。少なくとも私がサックスを100年練習しても、こんなふうには吹けません。当たり前か。
それにしても才能はあったとしても、どういう環境でどういう練習をしてきたんでしょうか。不思議です。
日本の音楽業界は「女子高生」とか「男なのに女の声が出る」とかいった次元で、レコードが売れるのですが、そんな下らない消費者にこびず、岡本君ともども自分のやりたいことをやっていってほしいですね。チャーリー・パーカーのまねでもかまいません。永平寺住職が言っていました。「学ぶということはまねるということや」「まねも一生続ければ、ほんまもんや」。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
- ロベルタ・マメーリ『ラウンドМ〜モンテヴェルディ・ミーツ・ジャズ』(2024.07.23)
- まなびの杜(富士河口湖町)(2024.07.21)
- リンダ・キャリエール 『リンダ・キャリエール』(2024.07.20)
- グラウプナーのシャコンヌニ長調(2024.07.19)
コメント