『ファンシイ・ダンス』 周防正行監督作品

私の大好きな映画です。今日1年ぶりに見ました。
周防監督の作品は、いわゆる成人映画時代から注目しておりました。これは1989年記念すべきメジャー第1作として世に出した逸品です。成人映画時代にも、小津安二郎監督のパロディを随所に見せていた周防さんですが、この作品も小津調満載です。原作は今やマンガ界のカリスマ的存在、「陰陽師」でついには手塚治虫文化賞までとってしまった岡野玲子さんの傑作マンガです。明るく軽い寺の息子が、浮雲山明軽寺(!)でドタバタ修行生活を送りつつ、成長していく物語ですが、原作の岡野さんに劣らず、周防監督も実際のお寺ライフを取材し、それをリアルに再現しています。あまりのリアルさに曹洞宗からクレームがつき、公開が遅れたといういわく付きの作品でもあります。
出演者たちの演技もいいですね。のちの周防組のメンバーがすでに勢ぞろいの感がありますが、特にモックンの法衣姿、立ち姿の美しさは秀逸です。竹中直人さんは、小津調という演出の中で、ある意味本来の演技ができずにいるわけですが、それがまたいい味を醸しています。どちらかというと田口浩正さんの方が、竹中さんのお株を奪っちゃってますね。怪演です。
周防監督の新作を早く見たいですねえ。
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