『くわしい 地学の新研究』 関口武・伊藤久雄 (洛陽社)

仕事柄、参考書を読むことが多い私ですが、どうも最近の参考書たちには文学性が感じられず、不満に思っておりました。
たしかに私も、予備校の先生方が書いた、テクニック重視、つまり、とにかくテストで点を取るためだけの参考書にはお世話になっています。私自身が、生徒からそういう授業を要求されているからです。それは、別に間違ったことだと思いませんし、自分もプロの教士(教師ではない)として、その道を極めていらっしゃる予備校の先生方から学ぶのは、大切なことだと思っています。
しかし、自分が学ぶ立場だとしたら、本当にそれだけで満足できるのか、ということを考えた時、やはり「学問」を教える参考書があってもいいと思います。私には、昔の名参考書たちが生身の教師たちよりも学問の面白さを教えてくれた、という記憶があります。
昔ながらの参考書というのも、まだ本屋の片隅にあるにはあるのですが、いかにも時代遅れの装丁のまま切なく売れ残っているのが現状です。ところが、最近、昔ながらの装丁でありながら、素晴らしい内容に改訂された参考書が出ました。それも今やほとんど選択する生徒もいない「地学」で!
ああ、偉大なり、落陽社…じゃなくて洛陽社!大人の読み物としても充分にドラマチックな内容です。もう一度地学の教師を目指そうかな!?と思っちゃいました。いいなあ地学は!
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