『知識の泉』 全16巻 (同朋舎出版)
これは伝説の本です。昨年やっと新品の状態で手に入れました。読む本であると同時に作っていく本であるので、中古ではほとんどその価値が失われてしまいます。だから、新品で手に入れなければならなかったのです。
同朋舎出版が倒産してからというもの新品の入手が非常に困難になっていました。ある別の出版社が在庫を手に入れ、それを格安で販売してくれたおかげで、今ここにあるのです。
それにしても、世の中にこんな素晴らしい本の世界があるとは、実際に手にするまで知りませんでした。基本的には一種の事典のような構成なのですが、表紙から始まって、それぞれのページに実に面白い仕掛けがしてあります。ですから、表紙を開けば、必ず最後までページを繰らずにはいられません。
もともとイタリアで出版されたもので、本国では今でも絶大な人気と評価を得ているらしいのですが、この日本版、製本にあまりに手間とお金がかかったため、採算が合わなかったと聞いています。定価は一冊2200円ですが、たしかにそれ以上の労力と価値が詰まっていますね。
子どものために買ったつもりが、今や、子どもが手荒に扱おうものなら私の怒号が鳴り響く、といった具合になっています。もう1セット買っておけばよかったと後悔しています。
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コメント
私は知識の泉シリーズを2巻までしか持っていませんが、16巻まであったのですね。
子供の頃に買ってもらいましたが、あれは良い本ですね!
ぜひ十六巻まで読んでみたいものです。
どこの出版社さんで在庫を入荷したのでしょうか。
宜しかったら教えてください。
投稿: りら | 2006.12.29 11:09
りらさん、こんにちは。
この本いいですよねえ。
子どもにだいぶ破壊されちゃいましたけど(泣)
私は八幡書店さんから買いました(ちょっと怪しいですけど)。
でも、もう在庫はないと思います。
何十部か限定でしたので、すぐに売り切れちゃったのでは。
いちおう問い合せしてみたらいかがでしょうか。
こういう本が手に入りにくくなるというのは残念ですね。
どうでもいい本は吐いて捨てるほどあるんですが。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.12.29 11:48