シスレー 『セント・マーティン運河』

昨夜、BSで「モネ〜うつろいゆく光」を見ました。時代に抗い、そして常に実験的な精神を失わなかったモネに、あらためて胸を打たれました。一体に印象派の画家たちは、その穏やかな画風からは想像しえないような苦悩や貧困を味わっているようです。
今日取り上げたのはモネとも親交の深かったシスレーの作品です。シスレーはいいですね。印象派の中では彼が一番好きな画家です。
モネやルノアールのような有名どころとは違い、あまりにも静かで淡々としており、物足りないという向きがあるのも事実です。しかし、イギリスのお金持ちのボンボンが、家を捨て国を捨ててはるばる渡ってきたフランスで、どうにも絵が売れず不遇なまま人生を終えたということを考えると、この穏やかさは説得力を持ちます。特に彼は空の表現にこだわったといいますが、どんな気持ちで美しい空を見つめていたのか…。
ところで、なぜこの作品かというと、私の家の寝室にこの絵の模写が飾ってあるからです。模写したのは中学生の私です。稚拙ですが、妙に印象派の筆致なんですよ、これが。今じゃとても描けません。
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