美輪明宏 対談本2冊 『人生讃歌』『ぴんぽんぱん ふたり話』
寺山修司にはまっていた若い頃、美輪明宏さんのことを知り、そのスケールの大きさに圧倒された記憶があります。本当に頭がいいなあ、そしてこの自信はどこから沸いてくるのだろう、と思いました。私も霊界を身近に感じている者ですが、美輪さんにはとてもかないませんね。
この2冊、実家にあったのを1時間ほどで読み切ってしまいました。だいたい対談集というのは読みやすく、あっという間に終わってしまい、得したような損したような複雑な読後感を催すものです。
しかし、この2冊は私にある特殊な読後感を与えてくれました。それは、対談相手の齋藤孝と瀬戸内寂聴がコテンパンにやられている快感です。もちろん美輪さんは相手を立てて、まるで意気投合という感じで対談を進めていますが、どう考えても対談相手の方が役者不足です。ハッキリ言って手のひらの上で遊ばれている感じです。
齋藤さんは私の高校の先輩ですし、寂聴さんは源氏物語や長慶天皇の関係で間接的にお世話になっておりますが、なぜかこの二人のお話なさることを私は好きになれないでいました。そんな二人を軽く成敗してくれた美輪さんに、改めて敬意を表したいと思います。ああすっきり。
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