2025.02.05

『ホットスポット』(バカリズム脚本)

20250206-211320 京神楽坂にてセミナー。東京は日本一の大自然であるという話をしました。そう、皆さんが大自然だと思っている「田舎」の風景って、実は「不自然」なんですよね。完全に規格化され、全く多様性のない水田が広がり、山々もまた植林によって単調に管理されている。

 それに比べると、東京というのはまあカオスです。全く碁盤の目ではない。つまり自然が勝っているのです。というような話をしつつ、さらに進んで天海さんの話題へ。今日も7時間たっぷり話しましたが、私の話もカオスです(笑)。毎回違うし。

 さて、東京のことはさておき、再び山梨(富士吉田)の話に。今日帰ってきてから寝る前にTVerで観たのですが、バカリズムさん脚本の日テレ日曜ドラマ「ホットスポット」、面白いですね!

 ほとんど地元が舞台なのでまた楽しい。宮下文書のふるさと明見もたくさん出てきますよ。日常の風景の中なのでよりリアルに没入できますね。というか、日常に潜む(ダメな)宇宙人って、私のことではないですか?ww

 今回は我が母校、都留文科大学も出てきたし。だいたい受験ネタと言ったら、分かる人には分かる、私の定番オモシロ話ですよね。あまりにピンポイントなので、いろいろな方から「先生がモデルじゃないの?」なんて言われますが、バカリズムさんとはお会いしたことありません。まあ一人挟めばという関係ですけど。

 またホテルのフロントが舞台の中心ということで、それこそちょっと前までバリバリに河口湖畔でホテル(旅館)のフロントやってた上の娘も「ああ、こういう客いるいる!」とか言いながら楽しんでいます。

 いやはや、バカリズムさんというのは天才に間違いないですね。脳内セリフを中心に「聞かせる」ドラマ。小説に近い感覚ですね。もちろん演や俳優さんたちの演技のリズムの良さも大きく寄与しています。

 あんまりテレビドラマを観ない人間なのですが、今年の日曜日の夜は忙しい。NHK大河ドラマ「べらぼう」にもハマっちゃったし、TBS「御上先生」もちょっと他人事ではない感じですし。

 

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2025.02.04

藤井風 『若者のすべて』(志村正彦)

Img_9176 京中野にてセミナー。始まる前に高円寺でちょっとした用事をすませました。

 富士吉田、高円寺と言えば志村正彦くん。もうずいぶん時間が経ってしまいましたが、彼の音楽と言葉の数々は永遠の輝き、そして若さを保っています。

 昨日も下吉田駅から富士急行線に乗って東京への帰途に着いたのですが、ちょうど上り下り両方の列車が到着したので、「茜色の夕日」と「若者のすべて」が同時にかかっていました。外国人観光客たちにはどんなふうに響いているのでしょうか。

Img_9177 「いつもの丘」もずいぶん様変わりしました。しかし、そこに「満ちる欠ける月」は変わりません。同じように時代を超えて、志村くんは私たちの魂に変わらず生き続けています。もちろん多くのミュージシャンにもそのスピリットは受け継がれています。

 最近では、やっぱり藤井風さんですかね。この「若者のすべて」の動画はちょっと前にはなりますが、いや素晴らしいカバーですよ。原曲の良さ、志村くんのスピリットを大切にしつつ、ちょっとしたオルタナ・コードの使い方など絶妙です。

 

 

Img_4316_20250206193401 きっと志村くんも喜んでくれていることでしょう。まさに永遠の名曲。そのうち世界に飛び立っていくに違いありません。

 私もあの日の、鹿ちゃんのような細かく震える彼の目を忘れることはありません。

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2025.02.03

中央線グリーン車

Batch_img_4197jpg 梨で学校のお仕事。そう、ひょんなことから東京にも棲家ができまして、山梨との二拠点生活をしております。とは言え、ほとんどそちらには帰らずホテル住まい。去年の今頃は全く想像しなかった生活になっています。

 先週は北海道やら愛知やらを飛び回り、昨日久々に東京に。そして今朝は4時に起きまして、いろいろ準備をしたあと、5時の電車に乗り込んで山梨へ移動開始。

 神田からは中央線で大月へ。この時間帯(早朝)ですと、神田から大月まで「グリーン車」に乗れるんですよね。それも3月14日までは無料で!

 当然寝ます(笑)。高尾で乗り換えがありますが、のべ約2時間にわたって快適に眠れます。

 特急あずさやかいじのE353も実に快適ですが、その静粛性と揺れの少なさでは、もしかするとグリーン車(E235)の方が優れているかもしれません。

 ちなみに私は迷わず「1階」に乗ります。走行音こそ多少大きめではありますが(音鉄にはそれが良い)、揺れは間違いなく2階より小さく、なにより「下から目線」を体験できるのが良い。2階の眺望の良さも捨てがたいものがありますが、スポーツカー並み(?)の地を滑るがごとき感覚はたまりません。

 駅での見下され感(?)もなかなか体験できません。というか、ホームと自分の目線の関係はまさに「猫目線」(笑)。ホーム上であんな目線を保とうとしたら、まあ変態扱いされて取り押さえられるのがオチでしょう。それを「合法的」に体験できるのですからラッキーですね。

 こんな天国を味わえるのも3月14日まで。そのあとはさすがに料金が高い(1000円)ので利用することはなさそうです。だったら割引660円で特急に乗った方が良い。

 それにしても、あずさ1号大月着が7時55分で、富士急行線大月発が同時刻の7時55分って…2分待ってくれれば。 

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2025.02.02

ブログに復帰いたします!(が…)

 年8月20日まで20年以上一日も欠かさず書き綴ってきたこのブログですが、昨年後半の激動の人生のおかげで5ヶ月以上すっかりサボっておりました。スミマセン。

 その間、いろいろと考えること、体験したこと、お伝えしたいことがありまして、その度に発信したい衝動に駆られておりました。そんなわけで、本日の「節分」をもちまして、艮の金神さまの再出現よろしく復活いたします!

 とはいえ、ほぼ毎日旅人ととして全国を回って、そしてそれぞれの地で平均7時間(夜の部も入れると10時間!?)喋り続ける毎日を送っておりますので、若かりし頃のように毎日数千文字というような記述はできないかと思います。

 還暦を越したこともありますし、第二の人生ということで仕切り直し。過去に縛られずユル〜い感じで書いてゆこうと思います(とりあえず毎日は無理です〜たぶん)。

 基本旅人なので、備忘的日記の体になりそうな予感がしますが、どうかお許しくださいませ。私の消息確認(生存確認?)程度に覗いてみてくださいね。

 セミナーや講演では、散々言語や文字やネット情報をディスりまくっていますけれど、やっぱり私は文章を綴るのが好きなようですね(笑)。

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2024.08.20

【戸塚宏】令和の今、体罰を語る

 日は山梨の私学研修で講師を務めさせていただきました。新時代の生徒指導ということで、20世紀的な軍隊教育からの脱却を前提にいろいろお話させていただきました。

 当然、体罰や暴言、恫喝や威圧、無視や差別などの精神的攻撃も否定しました。それは時代の流れとして当然のことではありますが、一方で前時代のあの教育手法が完全に間違っていたとか、意味がなかったとか、そんなふうには思っていません。

 時代によって解釈や価値観が変化するのは当たり前です。百年も経てば評価が180度変わることもがいくつもあることは、歴史を勉強していれば分かります。ものごとはそんなに単純ではありません。

 ある意味無垢な進歩史観から、まるで前時代の人間が愚かであったかのような言い方をする革新主義者もいますし、その反対に「今どきの若者は」に代表されるような間違った保守主義者もいます。

 かと思うと、今日も例としてお話しましたが、今やっている甲子園の抱える軍隊性についてはどちら派も看過してしまったり、まあ非常に人間の価値判断はいい加減なものであります。ノスタルジーなどの感情が論理を超えてしまうわけですね。

 さて、では皆さん。皆さんはこの炎上している動画を見て、どのようにお感じになりますか。私は一概に肯定も否定もできないのです。かなり複雑な感情になりつつ、冷静に分析するのですが、それでもやはり一つの結論にはたどり着けていません。

 人が複数死ぬ事件を起こした人が語っているという前提は一旦外してみてください。その上で、彼の語っていることをどう解釈、判断しますか。

 

 

 

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2024.08.19

いかりや長介と立川談志の対話

 

 日学校の先生方に対する研修の講師を務めます。そこでもある意味厳しく言うつもりですが、学校の先生たちって全然「しゃべりの勉強」をしないんですよ。しゃべりのプロであるべきなのに。まず自分のしゃべりを録音して反省したりすることもない。

 今はYouTubeの時代ですから、本当に簡単に良きサンプルから学ぶことができます。人気YouTuberの語り口も、予備校の先生の授業も、落語も漫才も演劇も、いくらでも勉強できる。

 というわけで、今日も勉強しましょう(笑)。

 昨日は九州人の洒脱な会話を楽しみましたが、今日は江戸っ子の二人の軽妙な会話です。いかりや長介さんと立川談志さん。二人の天才による贅沢な教材です。

 江戸っ子のテンポと間がよ〜く分かりますよね。早口でも間があれば聞き取りやすい。あと表情、手振り身振り。

 それにしてもこの二人の天才の会話、本当に貴重ですよね。今はお二人、向こうでこんな調子で話していることでしょう。若かりし爆笑問題も勉強になっただろうなあ。

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2024.08.18

九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)

 

 10月に九州ツアーがあります。その計画を立てたりしていました。そこでなんなとく観たのがこの動画。これが実に面白かった!

 この3人、やっぱりすごいですね〜。こういうのをやっていた昭和のテレビもすごかったということか。

 まず「教養」ですね。しかし、その教養がちょっと胡散臭いところが良い(笑)。本で読んだ知識教養とはちょっと違う。生活実感の言語化とでも言うのかなあ。ディテールの真偽はともかく全体としては正しい。

 男たちのこういうダラダラした、ある意味どうでもいい対話って楽しいですよね。日本語が豊かだったとも言える。3人とも比喩が抜群にうまい。

 こういう会話ができる男になりたいですね〜。私も還暦を迎え、すっかり前時代の人間になってしまいましたが、過去を振り返って懐かしむのではなく、先人たちが未来に投げたボールをしっかりキャッチしていきたいと思っています。そして私はいずれこの世を去るので、しっかり未来にボールを投げていきます!

 九州ツアーがより楽しみになってきました。そして「翔んで埼玉3(九州編?)」も楽しみですな(笑)。

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2024.08.17

全日本プロレス祭 アリーナ立川立飛大会

 

Img_7104 の日は還暦の誕生日でした。記念に次女とプロレス観戦。これが素晴らしいプレゼントとなりました。いやあ楽しかった〜。

 今まで観た多くのプロレス興行の中でもトップクラスに満足度が高かった!今の全日本プロレスの勢い、魅力を堪能できました。

Img_7109 会場入りして、娘は斉藤ブラザーズとの写真撮影会へ。私は鈴木秀樹選手のところへ挨拶へ。ちょうど行列に並ぶ娘が近くにいて、「おい!娘!裏切り者!」と言われていました(笑)。今日のタイトルマッチの対戦相手ですからね〜。

 試合の詳細には触れませんが、第1試合の冒頭からずっと会場は盛り上がりっぱなし。まさに「明るく楽しく激しい」プロレスが惜しげもなく展開されました。

Img_7117 実力に裏打ちされたエンターテインメント性とスポーツ性、そしてみんなしゃべりが巧い。演劇集団、お笑い集団としてもかなりレベル高いですよ。

 どの試合も素晴らしかったけれども、やはりメインでしょうかね。私も娘も周囲のファンの皆さんもずっと興奮し、そして感動していました。

20240823-92619 両選手を応援するという、二元論的ではない世界。どちらが勝っても負けても嬉しく悔しい世界。本当にプロレスを好きで良かったなあと実感した一日でした。

 これからの後半生もプロレスしていきます!本当にいい誕生日、還暦の日でした。感謝。感激。感動。

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2024.08.16

『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品

2407_moshi_toku_main1024x724 本橋で観てきました。なぜ日本橋かというと、劇中に日本橋三越本店が出てくるからです。ただそれだけの理由ですが、ゴジラの時もそうでしたが、ゆかりの場所で観る映画はなんとなく良いものです。

 大好きな「翔んで埼玉」シリーズの武内監督の作品ですし、原作も面白かったので期待大でした。

 まあちょっと期待しすぎたからかもしれませんが、満足度は85%といったところでした。もう少し笑えるところがあっても良かったかなと。

 ある程度原作に近い形にすると、単なるギャグ映画にはなりえませんので、そこのところはある意味中途半端になってしまったかなという感じでした。

 もちろん普通に映画作品として捉えると、かなり点数の高いものでしたよ。キャスティングも良かった。特に家康役の野村萬斎さんは、ウチの次女もお世話になっている(お世話している?)わけですが、まあさすがの存在感と台詞回し&身のこなしでしたね。

 そしてまさかの萬斎さんとGacktの「敦盛」を観られるとは!それも観阿弥ゆかりの静岡浅間神社まで!

 テーマは「安寧」でしたね。最近家康案件に翻弄されている私としては、なるほど私に課せられたテーマも「安寧」なのだなと、改めて確認させられましたよ。

 本能寺の変の話題も出てくるし、歴史的な偉人たちが現代にという展開も今の私にぴったり。なんだかんだ千葉さな子が主役ですし(浜辺美波さんが美しかった)。勝手に運命を感じながら鑑賞いたしました。

 最後の家康の長台詞が説教臭くなってしまったのは、それまでの軽い展開(演出)のせいでしょう。コントラストを狙ったのが裏目に出てしまったかなと。

 まあ、もう一回観に行ってもいいかなあ(ちなみに「翔んで埼玉2」は6回観ました)。

 一点気になったのは、原作でも間違えていたのですが、「すべからく」の使い方(意味)です。それについてはまたいつか。

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2024.08.15

【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その3)

 (日からの続きとなります)

 事ここに到り、帝国は何等、如何なる過去なる過去の行掛りにも囚はるること無く、明朗闊達なる万朶の桜の如き心境を以て最後の決を断行し、来るべき世界新秩序の大なる建設創造に最大最高の誠を披瀝することこそ、日本国民の最高の名誉とする所なり。これにより幾多の尊き忠霊も、日本の将来に実現すべき世界建設に欣然参画したる事実を以て必ずや満足し、また幾多の戦災の犠牲をもこれにより正しく補はれんことをも、期して絶対に誤りなからさんことを信ず。

 これ真に仁慈あまねき大御心に副ひ奉る所以にして、まさに最高の忠誠の実の示さるべき唯一の臣道に他ならざるなり。今や帝国臣民は些かなりと狐疑逡巡することなく、即時、新世界建設の喜ばしき大創造に捨身し、以て大東亜戦争の実に聖戦たる、世界史的転換の真の大義を宇内に光被し、御稜威の八紘への宣揚に全身全霊を献ぐべき決定の秋に蹶然、奮起邁進べきなり。

 (終わり)

 いかがでしたか。昭和天皇による一度目の御聖断は8月10日でしたから、この文書はそれを受けてものとなります。連合国側から返答があったのが12日。それをめぐって御前会議は再び紛糾し、14日に二度目の御聖断があって15日を迎えるわけです。

 はたしてこの文書の著者はどこから「御聖断」の情報を得ていたのか。そしてタイトルにある「大戦終末に関する帝国政府声明」とは何なのか。実際にはそのようなものは存在しません。12日の段階でそれを発する予定があったのか。

 知られざる昭和の歴史。終戦秘話なのかもしれません。

 いずれにせよ、15日の玉音放送(大東亜戦争終結ノ詔書)は、この文書の内容と全く矛盾しておらず、この文書の著者と安岡正篤が通じていたことも想像されるのでした。

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