更新遅れます。

 公私にわたり人生最大の忙しさでして、なかなか記事を書く時間がありません。

 どこかで必ず追いつきますので、少々お待ちください。とりあえず元気です(笑)。

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2024.08.20

【戸塚宏】令和の今、体罰を語る

 日は山梨の私学研修で講師を務めさせていただきました。新時代の生徒指導ということで、20世紀的な軍隊教育からの脱却を前提にいろいろお話させていただきました。

 当然、体罰や暴言、恫喝や威圧、無視や差別などの精神的攻撃も否定しました。それは時代の流れとして当然のことではありますが、一方で前時代のあの教育手法が完全に間違っていたとか、意味がなかったとか、そんなふうには思っていません。

 時代によって解釈や価値観が変化するのは当たり前です。百年も経てば評価が180度変わることもがいくつもあることは、歴史を勉強していれば分かります。ものごとはそんなに単純ではありません。

 ある意味無垢な進歩史観から、まるで前時代の人間が愚かであったかのような言い方をする革新主義者もいますし、その反対に「今どきの若者は」に代表されるような間違った保守主義者もいます。

 かと思うと、今日も例としてお話しましたが、今やっている甲子園の抱える軍隊性についてはどちら派も看過してしまったり、まあ非常に人間の価値判断はいい加減なものであります。ノスタルジーなどの感情が論理を超えてしまうわけですね。

 さて、では皆さん。皆さんはこの炎上している動画を見て、どのようにお感じになりますか。私は一概に肯定も否定もできないのです。かなり複雑な感情になりつつ、冷静に分析するのですが、それでもやはり一つの結論にはたどり着けていません。

 人が複数死ぬ事件を起こした人が語っているという前提は一旦外してみてください。その上で、彼の語っていることをどう解釈、判断しますか。

 

 

 

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2024.08.19

いかりや長介と立川談志の対話

 

 日学校の先生方に対する研修の講師を務めます。そこでもある意味厳しく言うつもりですが、学校の先生たちって全然「しゃべりの勉強」をしないんですよ。しゃべりのプロであるべきなのに。まず自分のしゃべりを録音して反省したりすることもない。

 今はYouTubeの時代ですから、本当に簡単に良きサンプルから学ぶことができます。人気YouTuberの語り口も、予備校の先生の授業も、落語も漫才も演劇も、いくらでも勉強できる。

 というわけで、今日も勉強しましょう(笑)。

 昨日は九州人の洒脱な会話を楽しみましたが、今日は江戸っ子の二人の軽妙な会話です。いかりや長介さんと立川談志さん。二人の天才による贅沢な教材です。

 江戸っ子のテンポと間がよ〜く分かりますよね。早口でも間があれば聞き取りやすい。あと表情、手振り身振り。

 それにしてもこの二人の天才の会話、本当に貴重ですよね。今はお二人、向こうでこんな調子で話していることでしょう。若かりし爆笑問題も勉強になっただろうなあ。

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2024.08.18

九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)

 

 10月に九州ツアーがあります。その計画を立てたりしていました。そこでなんなとく観たのがこの動画。これが実に面白かった!

 この3人、やっぱりすごいですね〜。こういうのをやっていた昭和のテレビもすごかったということか。

 まず「教養」ですね。しかし、その教養がちょっと胡散臭いところが良い(笑)。本で読んだ知識教養とはちょっと違う。生活実感の言語化とでも言うのかなあ。ディテールの真偽はともかく全体としては正しい。

 男たちのこういうダラダラした、ある意味どうでもいい対話って楽しいですよね。日本語が豊かだったとも言える。3人とも比喩が抜群にうまい。

 こういう会話ができる男になりたいですね〜。私も還暦を迎え、すっかり前時代の人間になってしまいましたが、過去を振り返って懐かしむのではなく、先人たちが未来に投げたボールをしっかりキャッチしていきたいと思っています。そして私はいずれこの世を去るので、しっかり未来にボールを投げていきます!

 九州ツアーがより楽しみになってきました。そして「翔んで埼玉3(九州編?)」も楽しみですな(笑)。

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2024.08.17

全日本プロレス祭 アリーナ立川立飛大会

 

Img_7104 の日は還暦の誕生日でした。記念に次女とプロレス観戦。これが素晴らしいプレゼントとなりました。いやあ楽しかった〜。

 今まで観た多くのプロレス興行の中でもトップクラスに満足度が高かった!今の全日本プロレスの勢い、魅力を堪能できました。

Img_7109 会場入りして、娘は斉藤ブラザーズとの写真撮影会へ。私は鈴木秀樹選手のところへ挨拶へ。ちょうど行列に並ぶ娘が近くにいて、「おい!娘!裏切り者!」と言われていました(笑)。今日のタイトルマッチの対戦相手ですからね〜。

 試合の詳細には触れませんが、第1試合の冒頭からずっと会場は盛り上がりっぱなし。まさに「明るく楽しく激しい」プロレスが惜しげもなく展開されました。

Img_7117 実力に裏打ちされたエンターテインメント性とスポーツ性、そしてみんなしゃべりが巧い。演劇集団、お笑い集団としてもかなりレベル高いですよ。

 どの試合も素晴らしかったけれども、やはりメインでしょうかね。私も娘も周囲のファンの皆さんもずっと興奮し、そして感動していました。

20240823-92619 両選手を応援するという、二元論的ではない世界。どちらが勝っても負けても嬉しく悔しい世界。本当にプロレスを好きで良かったなあと実感した一日でした。

 これからの後半生もプロレスしていきます!本当にいい誕生日、還暦の日でした。感謝。感激。感動。

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2024.08.16

『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品

2407_moshi_toku_main1024x724 本橋で観てきました。なぜ日本橋かというと、劇中に日本橋三越本店が出てくるからです。ただそれだけの理由ですが、ゴジラの時もそうでしたが、ゆかりの場所で観る映画はなんとなく良いものです。

 大好きな「翔んで埼玉」シリーズの武内監督の作品ですし、原作も面白かったので期待大でした。

 まあちょっと期待しすぎたからかもしれませんが、満足度は85%といったところでした。もう少し笑えるところがあっても良かったかなと。

 ある程度原作に近い形にすると、単なるギャグ映画にはなりえませんので、そこのところはある意味中途半端になってしまったかなという感じでした。

 もちろん普通に映画作品として捉えると、かなり点数の高いものでしたよ。キャスティングも良かった。特に家康役の野村萬斎さんは、ウチの次女もお世話になっている(お世話している?)わけですが、まあさすがの存在感と台詞回し&身のこなしでしたね。

 そしてまさかの萬斎さんとGacktの「敦盛」を観られるとは!それも観阿弥ゆかりの静岡浅間神社まで!

 テーマは「安寧」でしたね。最近家康案件に翻弄されている私としては、なるほど私に課せられたテーマも「安寧」なのだなと、改めて確認させられましたよ。

 本能寺の変の話題も出てくるし、歴史的な偉人たちが現代にという展開も今の私にぴったり。なんだかんだ千葉さな子が主役ですし(浜辺美波さんが美しかった)。勝手に運命を感じながら鑑賞いたしました。

 最後の家康の長台詞が説教臭くなってしまったのは、それまでの軽い展開(演出)のせいでしょう。コントラストを狙ったのが裏目に出てしまったかなと。

 まあ、もう一回観に行ってもいいかなあ(ちなみに「翔んで埼玉2」は6回観ました)。

 一点気になったのは、原作でも間違えていたのですが、「すべからく」の使い方(意味)です。それについてはまたいつか。

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2024.08.15

【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その3)

 (日からの続きとなります)

 事ここに到り、帝国は何等、如何なる過去なる過去の行掛りにも囚はるること無く、明朗闊達なる万朶の桜の如き心境を以て最後の決を断行し、来るべき世界新秩序の大なる建設創造に最大最高の誠を披瀝することこそ、日本国民の最高の名誉とする所なり。これにより幾多の尊き忠霊も、日本の将来に実現すべき世界建設に欣然参画したる事実を以て必ずや満足し、また幾多の戦災の犠牲をもこれにより正しく補はれんことをも、期して絶対に誤りなからさんことを信ず。

 これ真に仁慈あまねき大御心に副ひ奉る所以にして、まさに最高の忠誠の実の示さるべき唯一の臣道に他ならざるなり。今や帝国臣民は些かなりと狐疑逡巡することなく、即時、新世界建設の喜ばしき大創造に捨身し、以て大東亜戦争の実に聖戦たる、世界史的転換の真の大義を宇内に光被し、御稜威の八紘への宣揚に全身全霊を献ぐべき決定の秋に蹶然、奮起邁進べきなり。

 (終わり)

 いかがでしたか。昭和天皇による一度目の御聖断は8月10日でしたから、この文書はそれを受けてものとなります。連合国側から返答があったのが12日。それをめぐって御前会議は再び紛糾し、14日に二度目の御聖断があって15日を迎えるわけです。

 はたしてこの文書の著者はどこから「御聖断」の情報を得ていたのか。そしてタイトルにある「大戦終末に関する帝国政府声明」とは何なのか。実際にはそのようなものは存在しません。12日の段階でそれを発する予定があったのか。

 知られざる昭和の歴史。終戦秘話なのかもしれません。

 いずれにせよ、15日の玉音放送(大東亜戦争終結ノ詔書)は、この文書の内容と全く矛盾しておらず、この文書の著者と安岡正篤が通じていたことも想像されるのでした。

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2024.08.14

【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その2)

 (日からの続きとなります)

 すでに皇軍の進駐せる大東亜諸国は悉く、植民地解放、民俗独立なる世界新秩序の大道を進み、漸くの独立の実をあぐべき成熟の時機の達せんとするを見る。ここに帝国軍隊は、大東亜諸国の自主自衛の達成を促進し、今後の強力なる自らの発展を革新するが故に、一刻も速やかなる撤退を必要とするを認む。特に米英ソ軍との徒らなる解放国内に於ける戦闘の如き、そは全く再び植民地的状態に逆転せしめ、更に戦禍によりいかに悲惨の度を申告にするかに役立つのみにして、真の大戦の目的とは全く矛盾する結果に立到らん。邸作はかくの如き無意義なる無名の戦に流血の惨を続くる如き、これを肇国の理念に反するのみならず、全人類の福祉を祈念し給ふ。

 大御心にも全く悖る所以たるを知り、潔く全世界の真の永遠の平和の為大詔のまにまに、わが戈を捨てんとする決意を有す。

 かくて大東亜戦争により解放せらるべきアジア十億の民は、必ずや帝国が絶対に侵略の意図なきのみか、自らを空しくしてただ全世界のために最大の正しき戦をなしたる世界指摘意義を知るに到り、全世界もまた、わが戦の真意を了解し、真の世界平和の大道に進むことを承認せんこと、帝国が自ら国際憲章に参加の意を表示することによりて明かに実証せられん。

(明日に続く)

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2024.08.13

【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その1)

 79年前の8月12日、あるところからこのような文書が発せられました。だれがどこへ向けてどのような意図で発せられたものかはわかりませんが、縁あって手元にありますので紹介いたします。3日に分けて掲載いたします。漢字のみ新自体に直しました。

 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子

 大東亜戦争はすでに大東亜共同宣言に見る如く、あくまでも全人類共存共栄の世界的理念を実現する図に出でしてものにして、大東亜の建設、アジア植民地の解放・独立こそ実に大戦の真の目的の存する所なり。このため帝国は自らの一切をあげてこれが最善の努力を尽し、忠勇無比なる陸海軍将兵は大御稜威の下、すべて特攻隊的精神を以て国体護持のために最高の忠を致し、逐次その理想を着々実現し来れり。しかもこの大方向こそいかにしても避くべからざる世界史的必然の大道にして、これを外にしては絶対に世界の正しき新秩序の建設は不可能なり。

 今や欧洲の状態は、戦争終末と雖も極めて困難なる窮境にあり。更に大戦の申告なる展開により、全人類は悉く救ふべからざる人類絶滅の破局に没落せんとする最後の巌頭に立てり。

 特に米国は人間殺戮のため原子爆弾の使用を実施し、ソ連また参戦し、このため蒙るべき全世界の将来の惨害、蓋し到底言語に絶する最悪の事態発生せんこと既に明かなるを予測し得るなり。

 しかも米英ソ支の諸国もまた、数次の会談によりて決定せられし国際憲章の理想の実現に努力せんとする時、この新しき世界秩序の方向こそ、またさきの大東亜共同宣言の意図する世界建設計画と極めて近似せる内実を有することなるは、その内容の検討と今後の公正なる実施によりて表現せらるることを信じ、帝国はここに自らの利害打算を悉く空しくし、真に特攻隊的精神を以て、天壌無窮の神勅のまにまに有終の美を済さんとする非常なる決意を断行する所以なり。

(明日に続く)

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2024.08.12

ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』

Meets 々に富士山の家に帰ってきましたよ。と言っても、秋田から甥っ子、姪っ子たちが来訪し、それなりに忙しくしております。

 さて、パリオリンピックが終わりましたね。フランスだけではありませんが、ヨーロッパの国々は黒人の選手が多かった。もちろん歴史的なことを考えればそれはしかたないことです。

 18世紀のフランスが「未開な国々」をどう見ていたかがわかるオペラ・バレエがあります。ラモーの「優雅なインドの国々」です。当時のフランス人の感覚については、世界史的な勉強が不足しているので、あまり正確なことは言えませんが、少なくとも「インド」という言葉が、今のインドではなく、アジア、アメリカ大陸やアフリカ大陸まで含めた「ヨーロッパ以外」を指していたことはわかります。

 バレエに登場するのは、トルコ人、インカ人、ペルシャ人、そしてアメリカ・インディアン。それぞれ決して見下したり、バカにしたりするわけではなく、まさに異国情緒の対象として、異文化として描いているように感じます。特にトルコ人には忖度しているような(笑)。

 さて、この大作の中でも特に有名なのが、アメリカ・インディアンを描いた第4幕「未開人たち」の中の「未開人の踊り」でしょう。

 これを見事に現代的に表現した動画があります。演奏はバロック様式ですが、踊りはヒップホップなどのストリート・ダンスです。これがなかなか素晴らしい。今や「未開人たち」はヨーロッパにとって憧れの対象にすらなっているわけですから、時代は変わったものです。

 

 

 あと、この名曲を現代に蘇らせたといえば、このドミトリー・イヴァンチェイのロックな演奏でしょう。全パート自分で演奏、歌唱しています。

 もともとはヴァイオリンで音楽大学に行っていましたが、今はオペラの歌手として活躍しています。すごいですね。ユーモアも抜群です(笑)。いろいろなヅラをかぶって頑張っています。エレキ・ヴァイオリンもかっこいい!

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